花の名前を覚えるのが苦手です。と言い訳しても始まりません。山に行けば、おのずと季節を問わずにいろんな花に出会うわけです。山の花の名前はなかなか意味深いものが多いので、写真見ながら調べながら、忘れないよう書いておきます。
老平から広河原に向かう途中の民家。ここでまず休ませてもらうのですが、すごく丁寧に生活されていた痕跡がプンプンするところです。その庭先にあるとげとげの木。ずっと前から気になっていました。この写真を見ると一度切られているのにまた生えた感じです。とげとげの木です。
カラスザンショウです。
カラス○○とかイヌ○○という和名の植物は多いですが、これらの冠詞は「役に立たないもの」という意味のようです。河原や崩壊地、伐採跡などにいち早く伸び出して生える先駆植物なのだそうですが、利用価値がほとんどないので、この場所に生えたのは住民がいなくなってからなのでしょう。これでもかっ!ていうほどのとげとげです。
ガクウツギ 額空木 奥沢谷のトロッコ跡の道に。たくさん咲いていました。
クルマムグラ 車葎くるまむぐら 広河原周辺にたくさん咲いていました。クルマバソウに似ていますがより毛がなく葉っぱが6枚。まぁ、葎むぐらってなんじゃい?となるわけですが、「広い範囲にわたって生い茂る雑草。また、その茂み。」だそうです。
ユキザサ 葉を笹の葉っぱに、花を雪に見立てたというなかなか素敵な命名です。
マジ、蘭です。小さい花ですが、まるでお花屋さんで見るような立派な高貴な感じのする花でした。
バイカオウレンのアップ。
5月の白根南嶺の主稜線はこの花がいっぱいです。梅の花のように花びら5枚がスタンダードですが、4枚や6枚の個体もありました。何より白くて可憐な花が好きなおいらです。
あと1週間ぐらいで咲きそうなオサバグサです。櫛のような葉っぱがシダの仲間に似ています。
筬葉草おさばぐさ 葉が機織(はたお)りの筬(おさ)に似ていることから来た和名ですが、筬おさ、何かというと、機織りで縦糸に横糸を通して、櫛の様な道具でトントンとして横糸を整えますが、そのトントンとする櫛のような道具のことです。標高2000mくらいのところです。
コミヤマカタバミ小深山酢漿草
山の中に咲くカタバミということでいいと思います。白基調ですが紅のやつもあります。葉っぱが全く同じです。‘コ’がつかないミヤマカタバミはもっと標高の低いところで見られます。そしてもっと花が大きいです。この花も標高2000mくらいです。
カイイワカガミ甲斐岩鏡です。「シロバナイワカガミ・カイイワカガミ」とも呼ばれています。このイワカガミ、中部地方の低山から亜高山帯だけで見られるようで、愛知・静岡・山梨・長野4県でしか見られないという・・・ことです。
ぱっとたくさんの花々が目に飛び込んでくると、怒涛の樹林帯のつまらなそうな笊ヶ岳の登りでも意外に楽しめます。花の百名山なんて言葉もありますが、季節なりに高山に咲く花、どこでも楽しめます!
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