2017年10月19日木曜日

深坂峠

前線が停滞して雨ばかりの日々です。おまけに週末は台風21号。別な山を予定していましたが、そんな天候だったらいっそのことなるべく前線から離れた日本海側の山に行こう!ということで2日間フルに活動しました。移動して長野県の飯山地区に入ったら青空になりました。まぶしい青空。


先ずは信越トレイルの一番北のエリアへ。信越トレイルは長野と新潟の県境の関田山脈にある約80kmのロングトレイルです。ここに気になる地名がありました。「深坂峠みさかとうげ」です。


テントサイトを確認した後は深坂峠を目指しました。すぐに「西マド湿原」という高層湿原の中の木道で、青空が久しぶりという日だったのでとても気持ちの良い始まりでした。


登山口。


みさかという地名は全国にたくさんあります。山梨だと古代官道、東海道甲斐路の国中から郡内に通じる「御坂峠」。岐阜と長野の間の中央アルプスを越える古代東山道の「神坂(みさか)峠」そのほか三坂、水坂、美坂、三阪・・・だいたい難所の峠越えです。開田山脈のたくさんある峠道の中でこの「深坂峠」と呼ばれる峠は特別ないわれがあるかも知れません。みさかと呼ばれていることで感じたことでした。


細かなアップダウンが続く登山道。


三方岳みかただけ山頂。三方なんて地名は国境の境かなと思いました。近いところで、上越市と十日町市と飯山市という意味合いかも知れません。三角点ピークです。


泥んこ登場はさすが雪国です。


日本海が見えました。新潟の柏崎市と上越市の境の米山993mが右側に見えています。


ブナの大木を見上げてみました。


幹に眼をやると熊の爪痕。もがいてうまく登れなかった爪痕でした。


天水山あまみずやま。信越トレールの最終地点です。


大きく見えた黒姫山891m
「黒姫山(くろひめやま)という名前の山は日本に三つあり、西頚城(にしくびき)の黒姫山【青海黒姫山1221.53m(おうみくろひめやま)】、長野県信濃町(しなのまち)の黒姫山【信州黒姫山2053m(しんしゅうくろひめやま)】とこの刈羽黒姫山891m(かりわくろひめやま)があり、区別するため頭にそれぞれの地名を付けて呼ばれています。」                 柏崎市ホームページより
右の奥に薄っすらですが弥彦山が見えました。


木の間から輝いていた野々海池ののみいけ。稜線近くにある崩落地形に水が溜まって出来た池だそうです。7月初めまで残雪があって、雪解けとともに水芭蕉の群落が見られるそうです。本当に日本は広いなぁと思った次第です。


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