2017年10月21日土曜日

苗場山

秋雨前線が停滞して雨ばかりの日々です。おまけに週末は台風21号。別な山を予定していましたが、そんな天候だったらいっそのことなるべく前線から離れた日本海側の山に行こう!ということで2日間フルに活動しました。そして2日目は日本百名山の苗場山です。
小赤沢コースの登山口。トイレ駐車場が整備されている充実の登山口です。


秘境と言われる秋山郷の小赤沢登山口。長野と新潟の苗場山と鳥甲山の間を流れる信濃川支流の中津川流域の場所です。山梨からだととっても遠いので(4~5時間はかかる)、秘境という言葉がバッチシです。


登山道の様子の一部。雨の後だとなおさらスリッピーです。


泥んこの登山道が整備された様子。丸太の輪切りが設置されています。


こんな現場を見たら、丸太は倒木処理と倒木利用の一石二鳥の産物と感じました。


朝方の雨に不安もありましたが、登るにつれ雲の上に出る感じで展望が開けました。


標高差はさほどない登山口と山頂ですが、泥んこや木の根っこやこんな岩(鎖は絶対なければという感じではないです。)がなかなか登り辛い登山道です。


登るにつれどんどん良い感じになって来ました。雲の上、ガスを抜け出すという感じ。


この坂を上り詰めれば別世界!と何度も言いながら登って行きました。


そして別世界。


木道の始まり。坪場と呼ばれるところ。


まだ冬がやって来ていない山頂部。青空が池塘に映って美しい世界の始まり。


さらに進むと木道は一旦終わってちょっと歩きにくいセクションになります。


こいつです・・・大岩がゴロゴロしていて非常に歩きにくいところ。正直に告白すると僕はこういった場所が大好きです・・・岩の上を滑ったり転げ落ちたりしないように、瞬時の判断でぴょんぴょん歩くのが大好きなんです。河原の石伝いみたいなもんです。ごめんなさい、大好きな飛び石伝いです。


そしてまたも登場する別世界です。苗場山の山頂部は4km四方が平坦な土地。そこに数千の池塘ちとうという湿原の泥炭層にできる池沼が存在しているわけです。今のように整備された登山道、木道が整備されていない時代はどんな風に歩いていたんでしょう?そこを考えるととてもありがたい木道です。


既に疲れて来ていた木道。こんな場所も多々、注意して歩きましょう。


4km四方の平坦地が見渡せる場所まで登って来ました。


緩やかな登りのすぐ横には鏡の様な池塘。


山頂小屋。苗場山自然体験交流センターという長野側の栄村の施設です。


苗場山山頂付近は朝の寒さで霧氷の世界でした。


陽が登ってだいぶ時間が経っていたので、氷が樹々の枝から落ちる音が聞こえました。


苗場山山頂。一等三角点でした。


本当に美しい山頂の高層湿原です。


太陽が雲の間から出て直接照らされると、とたんに輝く池塘です。


池塘ちとうは泥炭層の水溜まりです。水がたまっているところは平らなので、傾斜のある山の中ではとても不思議な地形です。


坪場にもどって来ました。山上の楽園ともいえる平坦地ともお別れです。ほんと名残惜しい美しい場所です。


下山しながら感じたのは紅葉は終わっているということ。


小赤沢3合目の駐車場、100台の車が駐車可能だということだそうです。


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