2017年10月2日月曜日

北穂高岳

北穂高岳に登る朝。思わぬ形で出鼻をくじかれたというお話しからです。山小屋の朝食は午前5時から。食堂に来た人からいただけます。つまり早い者順です。夕食は山小屋に着いて受付した順。食堂のキャパシティは決まっているので、宿泊者が多いと第2、3、4ラウンドと食事の時間がだいたい30分づつくらいズレます。朝食の順番待ちは4:20くらいから始まりました。食堂前の廊下から階段に続き2階の廊下まで列は続きました。


が~ん!!! 朝食の第1ラウンドは僕らの直前で「はいここまで!」さらに30分待ち。


やっとありつけた朝食。涸沢小屋の宿泊者も、これから登る人(ルートはザイテングラードか北穂でしょう)、上高地に下る人といろいろなので、同じ時間に大勢が押し掛けるということはありません。早めに30分以上前から並ばなくてもちょっとずらして後から食堂に行くという選択でもよかったなぁと反省です。結局1時間くらいのロスでした。


それでも出発はだいたい6:00。屛風ノコルから太陽が顔を出しました。


北穂高岳へ。
北穂沢の沢地形に、整備された石の階段の様な登山道です。普通の石段とは違い自然のいろんなサイズの石が使われていて歩きやすいです。大変な苦労のもとに整備された道。


ちょっとした岩場も出てきますが、ここは傾斜もないしホールドスタンスもたくさんあります。


岩がゴロゴロしたところの後、北穂沢から左の南稜という尾根に移ります。


前穂北尾根の向こうの空の雲がピークに合わせたようにぽっぽっぽ。


南稜取付きの鎖場です。奥に梯子があります。登山者が多いと渋滞するところです。


朝食の時間がズレたためか人が少な目での通過でした。


鎖場のアンカー


人工的なステップ


何もなかったらその一歩が出ないところの大切なアンカー。


南稜の下のカールの底に涸沢ヒュッテが見えます。涸沢から北穂まで一気に高度を稼ぎます。足に自信のない方は涸沢からのピストンをお勧めします。つまり涸沢に泊まって朝一で登りはじめ、北穂から下ってまた涸沢に泊まるということです。


南稜の右隣りの北穂東稜。


北穂高岳山頂。南峰と北峰がありますが、こちらは北峰。


山頂の東側にへばりつく様に建つ北穂高小屋。


最高の天気でここに来ることができた幸せ!


頑張って登って北穂高小屋で約束のコーヒー。


大キレットの向こうに槍ヶ岳。小屋の北側からいきなりはじまる大キレットの悪場。


登ったら下らなくてはなりません・・・怒涛の下りです。


コースタイムはあるのですが、そのことより自分たちのペースでゆっくり安全に下ってきての涸沢です。紅葉がさらに進んでました。涸沢に別れを告げるのですが、ちょうど昨日登った屏風ノ耳に夕日があたってきれいでした。


陽が陰ってしまっても屏風岩はわかります。最後の最後にヘッドランプを出して横尾山荘に到着。やはり涸沢に泊まったほうがゆとりがある計画です。



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