2019年7月28日日曜日

美ヶ原

月いちの美ヶ原ロングトレイルのツアーのお手伝い。いよいよ美ヶ原の本丸の王ヶ頭を歩いた日。ツアーなのでバスで移動です。上田市の武石口でバスと合流しました。待っている間は太陽ギラギラのとても暑い朝でした。そこは美ヶ原北側の入り口のようなところとすぐに理解したマンフォールです。デザインが美ヶ原の象徴の美しの塔なんですから。


トイレもある思い出の丘からスタート。


5月の戸谷峰と6月の烏帽子岩が見えました。ご一緒した方々から歓声が上がりました。やはり登った山は、ほとんど肉親のように思えるってことでしょうか。


立派な案内板です。ここまでは10分もあれば着いてしまいます。


まとわりつくような雲が少しづつ晴れてきました。


武石峰1972.9m三角点 点名「武石嶺」


この日の花の主役はコウリンカ 紅輪花 細く伸びた花びらが輪のようにつくからです。


ビーナスラインではなく、美ヶ原公園沖線の向こうに王ヶ頭。放送局のアンテナが目印。


高原の草原と青空がきれいでした。


コウリンカがやはりすごかったのですが・・・


ちょっと違うやつも。コウリンタンポポという外来種だそうです。


ハクサンフウロ  白山風露


なだらかなアップダウン、気が付けばアンテナ群が目の前でした。


人工物だらけの中、風情のある案内板


王ヶ頭ホテル


お昼は王ヶ頭ホテルで頂きました。


青空がどんどん広がってきましたが、肝心のアルプスは雲の中。


王ヶ頭山頂。山頂って言葉を使っていいかって感じの所ではありますが。正面に見えるはずの御嶽山も雲の中。


三等三角点 この点名は「美ヶ原」です。
 

美ヶ原の平をぐるっと歩きました。


この岩は烏帽子岩。板状節理のプチ岩壁はイワキンバイできれいでした。黄色の花です。


板状節理の様子。


ふり返った王ヶ頭。


塩くれ場に集まった牛たち。ここは美ヶ原牧場でもあります。


美ヶ原のシンボル 美しの塔


山本小屋ふるさと館がゴール。お疲れさまでした。


山と渓谷8月号

今月発売の雑誌「山と渓谷」に記事を書かせていただきました。
『山と溪谷8月号「南アルプス」特集で、安倍奥、南ア深南部の山を紹介するページがあります。これらのエリアの解説、とくに南ア深南部について、具体的な山のコースガイドのご執筆をお願いいたします。』というメールが始まりでした。


特集 南アルプス  おー、巻頭は僕の文章でした!


南アルプスの専門でガイドしているわけではありませんし、ましてや深南部がホームと言うわけでもありませんが、南アルプスは比較的近いところ。そういえばガイド資格を取って間もない頃、先輩ガイドに言われた言葉「南アルプスを代表するガイドになってくれ」南アルプス深南部の記事依頼が来たっていうことは、そのお言葉に少しは近づいたということでしょうか。


是非お買い求めください!付録の山岳気象ガイドブックも読み応えあります。


是非お買い求め下さい!広域登山マップも綴込み付録です。


広い深南部の山々です。せっかく行くとしたら、寸又三山みたいな日帰りのルートは避けました。あと、黒沢山から鶏冠山の間はハードなんで避けました。あと合地山や諸沢山はあまりにデープなんで論外としました。


文章と写真、そして地図。下の写真のようなものを送って、実際の誌面ではその次の写真。


見やすい地図に加工するもんだなぁ、と感心しました。山名やポイントとなる地名、河川などはチェックします。


誌上の山行案内には大無間山大根沢山も書いたのですが、なんと取材に出かけてるということで別な山に差し替えることになりました。ちょうど5月に行ったばかりなので印象強く写真もたくさんあったのに残念でした。


どこか深南部らしい笹原にテントを張る、というイメージがベースにありました。大無間山が駄目だとしたら、いっそ深南部で一番危険な鎌薙のこと書いてしまえ~!でこの記事になったわけでした。8月号が送られてきてやっと理解したこと。特集南アルプスは北部、南部、深南部、安倍奥とエリアを分けていて、それぞれの内容になっているということでした。でも深南部担当なんていかにもやぶ山三ちゃんらしくて、ありがとうございましたと思った次第です。是非お買い求め下さい!!




2019年7月27日土曜日

巻機山

一日目の斑尾山から巻機山の麓の清水集落の宿に移動。予定通りあさイチでの行動開始が出来ました。朝食の時間のご希望は?と宿のご主人は無理を聞いてくれて、4:20朝食で5:00に登り始めた巻機山登山。


宿から5分くらいで林道終点の桜坂。駐車場は有料で一日500円。


一般的な井戸尾根のピストン。1128m標高点が五合目。ここまでが樹林帯の中のつらい登り。


所々泥んこの登山道はとても滑ります。


六合目あたりに展望の開けたところがあって、ヌクビ沢の天狗岩が間近に見えました。沢の中腹、雪渓左の尖がったピークです。奥のピークは割引岳(われめきだけ)。


ユキザサ 雪笹 


マイズルソウ 舞鶴草


ミドリユキザサ 緑雪笹


ツマトリソウ 褄取草 


ウラジロヨウラク 裏白瓔珞 


タテヤマリンドウ 立山竜胆


1564m標高点の先がもう森林限界。五合目からブナの森、笹が生える斜面を過ぎてゴロゴロの岩が登場するのが七合目。景色も変わりました。


無秩序なトレースから、植生を守るための整備された登山道。


南のはるかを眺めると谷川連山。手前の尖がったピークは大源太山、奥の雲がかかったピークは茂倉岳。


前巻機山、別名ニセ巻機山。ニセなんて言葉だとなんとなくかわいそうです。


木道をいったん下る両側は花が結構咲いていました。


巻機山避難小屋。収容人数は30人ということですが、結構広いし快適そうな避難小屋です。


避難小屋の中の様子。山梨から巻機山に来る場合、基本装備に寝袋を持って来れば、移動したあと桜坂から登ってこの避難小屋に泊まって、翌日山頂ピストンして下ると余裕をもって巻機山に登れると思いました。水場も近い使える避難小屋です。


残雪が近くにあり水は豊富でした。避難小屋から1分で水が取れました。


せっかくの残雪で、リクエストがあったんでかき氷!


なだらかな巻機山山頂方面。


雪国の山だなって思える池塘の登場。


ガスっていてとても幻想的でした。


割谷山の分岐に立っている山頂標識。でもここが山頂ではありません。10分くらい更に進んだところが山頂です。


池塘と木道。苦労して登って来た甲斐があります。


ガスって遠くが見えなくても癒されます。


このケルンが巻機山山頂1967m標高点です。標識はありませんでした。


山頂の東にも池塘。


カワズスゲ 蛙菅


ワタスゲ 綿菅


井戸尾根から山頂に至り、同じルートを下りました。ガスガスの中七合目まで下ってきたら下る方向が開けて見えました。谷底が清水集落で泊まった民宿も見えました。


ヌクビ沢の水量。沢の音が尾根まで聞こえるくらいでした。


井戸尾根以外のルートも面白そうでしたが、普通に夏以降でないと雪が融けないようなので、登れる時期は限られています。