沢登りです。
下流から川の流れを追っていくと、富士川―釜無川-須玉川-川俣川-川俣川東沢-川俣渓谷-地獄谷となります。 赤岳と権現岳を結ぶ稜線の東側を「地獄谷」と呼びます。扇のかなめの位置に出合小屋があります。沢や尾根がバリエーションルととして四季を通じて登られています。
清里の美し森駐車場から歩き始めて、約2時間で出合小屋です。堰堤がいくつかありますが、階段が設置されていたり、巻きのマーキングはしっかりしています。これは最後の堰堤。
堰堤が終わると7~8回の渡渉で、右に行ったり左に行ったり。雨の中の沢登りとなりました。
昭和30年代まではあったであろう、森林軌道のトロッコのレール。マーキングは登山ルートを示しています。
権現沢出合手前の河原が広くなった所。明らかな人工物としての石垣。トロッコの終着駅として使われていた場所だと思います。
権現沢、上の権現沢の出会いを過ぎて、ツルネ東稜取り付きの右から地獄谷本谷に入ります。
フリーで登れる小滝がたくさんあります。
巻き道から見たゴルジュ。小さなゴルジュ(廊下状のところ)ですが迫力満点です。下から4~5mのノッペリした滝が三個連続します。右に曲がって左に曲がって最後の巨大なチョックストンで終わり。全体で30mと言われています。最後のやつが10mくらい。敗退です。左岸の草付きから巻きました。
ゴルジュを巻き終わると天狗沢が右から合流して、本谷はナメが多くなります。
源流部は狭い窪状になり、少し脆くなりました。ホールド、スタンスが登る端から崩れました。
ダイモンジソウ
ほどなくして、キレット小屋の水場です。
まだコマクサが見れました。
キレット小屋前から、少しだけ顔をのぞかせた大天狗
ツルネ東稜から下ります。とっても懐かしい感じがした青空。
昭和の標識プレート
これはとても大事なやつで、ツルネ東稜を下って一番道まちがいを起こしやすいところにあります。標高約2400mについています。少しだけトレースが薄いところで、この標識のところは、左に曲がる感じなんですがちょっとわかりずらいです。4月に天狗尾根に来た時は、まちがえて上の権現沢に入ってしまいました。ツルネ東稜全体に言えることですが、このレトロ感のある昭和の標識が一番信頼度が高いです。
ツルネ東稜下部の樹林帯
なんとか出合小屋まで帰ってきました。雨は結局降ったりやんだり・・・ひと休みして下山です。あったかいオニオンスープが美味しかったです。
結局ヘッドランプのお世話になりました。
地獄谷本谷は初級の沢登りです。最短でキレット小屋に行けるし、地獄谷のバリエーションの中では一番優しいルートです。ツルネ東稜を下山ルートにすれば、地獄谷の全体像がわかりやすくなると思います。
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