飯豊山 いいでさん
飯豊山地の標高2,105.1 mの山である。飯豊本山とも呼ぶ。磐梯朝日国立公園内に位置し、可憐に咲く高山植物が有名で、日本百名山のひとつに数えられている。 {ウィキペディアより}
山梨からだと約440km、遠いです。ドライブの片道が6時間かかりました。新潟から磐越自動車道に入って福島方面を見てなんともあやしい雲です。二日後に台風が直撃すると言われている週末。
いくつもある登山口のうち、「弥平四郎」という集落の奥の駐車場から(集落から4km)登り始めました。
弥平四郎やへいしろうは、福島県西会津町にあります。弥平四郎なんて不思議な集落の名前ですが、平家の落人伝説から来ているそうです。まずは三国岳を目指しました。
福島県の北西の角に飯豊山はありますが、三国岳はその名の通り福島、山形、新潟3県の県境の山です。地図をよく見ると県界の線が三国岳から先にも延びています。なんと!三国岳から7.5km、飯豊本山の向こうまでが福島県と言うことでした。幅の狭いところは91cm登山道の幅です。山頂手前の本山小屋の横に、飯豊山神社の奥の院があるためだそうです。地図上から言えば、飯豊山は新潟と山形の山のようですが、れっきとした福島の山らしいです。
祓川はらいがわ駐車場の周りでは「西会津山岳会」のみなさんが草刈りや、側溝の泥上げ。
ボランティア、ごくろうさまです。
西会津山岳会のみなさんおすすめの「新長坂ルート」を登ることにしました。飯豊山は飯豊連峰とか飯豊山地とか言われますが、尾根が幾重にも重なって広大な山域です。
奥川という阿賀野川水系の支流の奥川にかかる橋からスタート。
祓川山荘はひと登りしてから登山道の横にあります。今は使われてはいないようでした。
笹とブナと、雪国特有の感じです。
疣岩いぼいわ山(右)と巻岩山(左)が見えました。
いったん枝尾根の松平峠に上がりました。ここまではしんどい登りで、このルートは山の斜面のトラバース道なので、崩れやすく外傾しています。歩きにくいと感じました。
分岐到着!
どこが主稜線と言っていいかわからないくらい山だらけな山脈です。疣岩山に登ったら飯豊本山や大日岳が見えるはずなんですがイマイチの天候でした。その代わりというわけではないのでしょうが、三国岳の斜面はとてもきれいな色でした。
三国小屋 山頂脇に建っています。
かなりあせって次に進みます。そんな感じじゃないとこなせない飯豊山なんです。
次から次へと尾根上のピークが現れるので忙しいのですが、種蒔山あたりはとても気持ちいいです 。
本山ほんざんは雲に隠れていますが、切合小屋きりあいこや が見えてきました。
これは道標、こういうのは大好きです!
どんどん進んで草履塚
その昔女人禁制だった頃に登ってしまった姥が、石になってしまったというところ・・・
御前坂という本山手前の急登の前に出てくる御秘所(おひそと読むらしいです)。それほど厳しいわけではありませんが鎖場です。右側はすっぱり切れています。秘所というのはあの世、冥土という意味のようです。
晴れていたらどんなだろうと天気が恨めしく思えました。高曇りの小雨の日
ガスと強風で難儀しました。最後の最後にヘッデン登場。
朝3時に山梨を出たので14時間以上の行動時間。やっと休めると思ったのですが、小屋は混んでいました。満員というわけではありませんが、管理人のお2人も入れれば20人以上はいたと思います。雨が降ったもので、濡れたものの始末とか結構神経使います。紅葉シーズンの週末なので、まんがいち激混みだったら泊れないかもしれないということで、テントも持って行きました。雨の中強風の中のテント泊にならなくてよかったです。
飯豊山 山頂
一等三角点の点名「飯豊山」
本山小屋ほんざんこや 7,8月は小屋番さんが常駐していて、9,10月は週末ごとの通い出そうです。お2人の方でした。ルートは「川入かわいり」からだそうです。片道6時間がかり。10月13日が小屋締め。物資は全て担ぎあげるそうで、ヘリコプターは資金の関係で使うことはないそうです。小屋番以外にもボッカの協力者がいて運びあげるようでした。この日は協力者4人も同泊。小屋にはビール、お酒、バッジなども売っています。売っているというのは正しくないそうで、小屋番の私物を分けてもらうということだそうです。食事はでません。通いで週末にここまで来るということは凄いことです。小屋が空いているのは一年のうち4ヶ月だけなのですから。協力金として一人一泊2千円です。
切合小屋にも管理人さんがいたようでしたが、三国小屋はいないようでした。管理人さんがいてもいなくてもこれらの避難小屋、とてもありがたい存在なので協力金はしっかり払いたいものです。
同じルートを下りました。朝のうちに山頂をピストン、30~40分です。朝からガスガスで展望はありませんでした。三国岳あたりで飯豊本山がまた来いよ!と言うように顔を出しました。一番高いのが山頂です。駐車場までの最後は「上ノ越」と言う峠を通る尾根道にしました。「松平峠」のトラバース道より雨の中、安全と考えました。
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