2015年1月31日土曜日

茅ヶ岳バリエーション

地図読み講習の予定だった日。昨日の雪で延期になってしまいました。2月6日に開催しますのでご都合のつく方はご参加ください!

僕の地図読み講習がほかのと違うのは、実践できる講習です!ということ。そのことの意味をわかっていただけるようにシュミレーションしてみた今日でした。茅ヶ岳です。ここは初心者の山というイメージですが、読図技術で全く自分のオリジナルのルート設定が出来るということをこのブログに書いてみます。地形図の赤い線が大明神からの一般ルートです。緑の線が今回のルートです。


茅ヶ岳といえば深田公園からピストンというのが一般的です。地形図を挿入しようと思ったんですが、システムが新しくなり(国土地理院)まだ慣れてなく・・・この写真の茅ヶ岳と金ヶ岳の間の沢からアプローチというものです。藤井平からの写真。


東光のどんずまり

こんなゲートが出てきます。


林道に出たら右に折れて、茅ヶ岳と金ヶ岳の間の沢に入ります。遠くに茅ヶ岳が見えてます。


右の尾根、左の尾根、目指す最低鞍部が最奥に見えます。茅ヶ岳山頂も見えてます。


こいつは明らかに人の所作。石積みが出てきました。


こんな感じのルート

青空がうれしい!


白い塊は尾根です。右側に出てくる団子三兄弟みたいな小尾根。


少しわかりにくいですが、四角で囲んだやじるし↓は写真を撮った方向です。上の写真のふたつの丘のような雪の尾根、下の地形図の2個の赤いポイントが、実際には上の写真のように見えます。地形図の特徴的なところをしっかり把握すれば、現在位置の同定は必ずできます。大事なのは地形図の特徴的なところを見逃さないことです。地形図と実際の地形を見比べるという行為をたくさんしないと習得できない技術だと思います。



こういうのはちゃんとコレクトしましょう!先行者の跡です。整備してくれています。


かっちりしていた昔。


お~NO~!
奥の二俣です。ここは、左の地形を無視して、右の地形だけを見てればクリアできます。


右の地形の特徴的なところ。


丸で囲んだ尾根状のところが上の写真となります。



昨日の雪で、深くなってきたのでこいつの出番です!


そんなこんだで、地形図と地形を見ながら登ってきました。最後、抑えるべき右の地形の特徴が、下の写真です。ここまで来ればクリア!
一番小さな丸に注目です。一本だけ極端に曲がった等高線があります。地図の左から登ってきました。一番小さな丸の右に(東に)茅ヶ岳と金ヶ岳の最低鞍部です。曲がった等高線の意味は、緩やかに右にカーブしているということです。南の斜面(茅ヶ岳側)際の沢の一番低いところを意識して登ってきました。下の大きな丸です。等高線が割と素直です。それに比べて上の大きな丸は、岩記号だらけです。こんなところには入らないほうが無難です。登りながら左側(金ヶ岳側)は意図的に捨てていました。実際は、下から登った場合、沢の左側のほうがおおむね傾斜が緩いので(等高線の混み具合)岩場まで達しない範囲で左側を登ります。でも意識は右の斜面を注視しています。



最低鞍部のコルが見えてます。


なんてこった、ノートレース!


茅ヶ岳山頂


烏帽子岳と金ヶ岳


石門


ここ大好きな場所、夏にはイワカガミの大群落です!


注意喚起

金ヶ岳山頂


茅ヶ岳は日本百名山の深田久弥が亡くなったということで有名な山ですが、山の成り立ちから言えば金ヶ岳なんです。そこの火山でこの山々が成り立っているんです。


危険個所

低山でもシュカブラ。


金ヶ岳からの下山。


金ヶ岳と茅ヶ岳の間から西に流れる川は、栃沢川という表記です。地元でこの川の上流部をなんて呼んでいるかというのはわかりません。でもこのルートは使えます。悪場がないんです。まあ、読図が出来なくても茅ヶ岳まで行けるでしょう。(技量は個人差があるので登れる保証はできかねますが)

いろいろご意見はあるでしょうが、茅ヶ岳と金ヶ岳の間の沢を登って下るって~のは茅ヶ岳のバリエーションですよ!

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