2015年7月2日木曜日

北岳

北岳に登りました。
梅雨の晴れ間を利用してというより、参加いただいた方が強力晴れパワーを持っていたのでした。キタダケソウに会うことと、楽に北岳に登るという目的です。


広河原です。前日行われた開山祭の「蔓払いつるばらい」のセレモニーのあと
マイカー規制なので、バスかタクシーで登山口の広河原に入ることになります。 規制期間 平成27年6月25日(木)〜11月9日(月)。それ以外は冬季封鎖です。歩いて行くと夜叉神峠から3時間はかかる広河原が登山口。


「広河原橋」という名前の吊り橋。渡ってすぐに広河原山荘。3年以内に移転新築だそうです。


広河原山荘のカレー 


ここの整備は、甲府のSUNDAYの皆さんがなさったとのことです。ありがとうございます。


まだ梅雨明けはしていないのに今回は夏山そのものでした。恐るべき晴れパワー!


元気を出していただこうと背負っていったスモモです。山梨は全国一のスモモの産地です。大石という品種です。南アルプスガイドクラブの皆さんにもお会いしました。


怖いくらいの青空でした。北岳に向かうルートとしては、草すべり、大樺沢おおかんばざわ右俣、大樺沢左俣のいずれかです。キタダケソウに出会えるのは、左俣を詰めて八本歯のコルに出て、北岳山荘に向かうトラバース道です。左俣のルートは三本の登山ルートの中で一番厳しいコースです。雪渓が残っているのが理由です。


雪の上をしっかり歩く技術があればいいのですが、それがなくても、6本爪のアイゼンがあれば大丈夫です。あとはピッケルを持っているのが理想的ですが、ストックでも十分対応出来ます。その場合、先端のゴムのキャップは外してください。雪にしっかり刺さって支持力が増します。


北岳バットレス


雪渓が終わった後も安心はできません。写真のような梯子が連続します。整備は大変だったでしょう、ありがたく使わせていただきます。


八本歯のコル。「はっぽんば」という響きでイメージできると思います。つまりギザギザした悪場です。


この日は10時前にはガスが上がってきました。ガスの切れ間からは、ちょっとだけ山頂方面がのぞけました。


北岳山頂  トラバース道で、もう終盤になってしまったキタダケソウを楽しんでから山頂に立ちました。


北岳肩の小屋 一部工事中です。床や壁を張り替えていました。トイレは改修が終わっていて清潔なものになっています。


肩の小屋を後にして、小太郎分岐まで気持ちの良い稜線です。遠くに八ヶ岳、左に甲斐駒です。いちばん手前が小太郎山。


富士山の手前の尾根は吊尾根です。冬の北岳はこのルートから登ります。アプローチは大変ですが、森林限界まで上がると、とっても気持ちの良い尾根です。


小太郎分岐からしばらく下って、草すべりルートと右俣ルートに分かれます。右俣ルートを下りました。二俣まで下ると傾斜が少し緩やかになります。そのまま大樺沢を下るのが楽なコース取りです。


広河原と北岳山頂を結んでぐるっと一周しました。キタダケソウにも会うことが出来て、筋肉痛にもならず、ストレスフリーの登山でした。なんといっても晴れパワー!下山後は山梨の農産物を味わっていただいた楽しい山行となりました。
いつでもご相談ください。グループに合った山行計画をご提案します。やぶ山三ちゃんお問い合わせ


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