2015年11月15日日曜日

小日影山

小日影山ってどこ?そんな声が聞こえてきそうなので、小日影山を中心にした地図を載せてみました。三伏峠と荒川岳を結ぶ稜線のだいたい真ん中、稜線上の大日影山から派生している西に伸びた尾根上のピーク。9月の山行で行けなかったので、ルートを変えて小渋川から登ってみました。この山行は10月に行ったものです。小渋川が印象的だったのでブログ記事にしました。その直後PCが動かなくなり、データも自分では出せなくなり…今は新品のPCとなりました。


長野県大鹿村に向かいます。杖突街道から秋葉街道へとひたすら南下。


大鹿村中心部を抜けて小渋川沿いの林道をどんどん車でのぼります。小渋川の右岸の林道。昔の小渋の湯に下る林道分岐のところにゲートがあって、5~6台の駐車スペースです。そこからは歩き。古い地図には載っている小渋の湯です。30分くらい林道を歩いての取付きの写真です。左に行きます。林道をそのまま行けば渡渉が山ほどある(川ですが)小渋川の赤石岳への登山道。


初めて行った場所ですし、もう二度と行くことはないかもしれない尾根。地形図だけで判断した小日影山へのルート。主稜線に上るまでの枝尾根が核心だと思っていた通りの展開でした。


急傾斜で全く優しくありません。登りは高みに行くので問題ないと思っていました。下りのことを考えて、地面に派手なマーキングをしました。太い枯れ枝で矢印を作って、先端にケルンを積んで。翌日下ってきたときスムースに下るための工夫です。赤布やテープを持っていなかったので苦肉の策です。


この尾根は人の痕跡が全くない枝尾根でした。ある意味珍しいです。様々な巨木が登場したのもよかった!これはオノオレカンバの巨木。


紅葉も見事で癒されました。


少しずつ現れた人の痕跡。


主稜線に出たら林班の境界線で、こんな目印も出てきました。だいたい標高1800mくらい。


目指すピークが見えるとモチベーションが上がります。奥のピークは2300mくらいの、小日影山の前衛峰。


地形図の2128mの標高点で早めの幕営。ツエルトにタイベックのフライ。


マテリアルを販売しているところにネット注文して直前に到着。そのまま持ってきた生地でした。どうやって留めるかなんて考えていなくて、クローブヒッチで支点を作って張ったフライです。フライを張る理由は結露予防です。雨対策でもあります。


晩飯のメインは坦々鍋。鍋を楽しんだ後に麺を入れてみたんでした。


出来上がった坦々ラーメン。


翌朝です。標高2300mの前衛峰の奥に小日影山が見えます。初めてのところなので明るくなってからの出発。


2300mの前衛峰の手前が、地形図を見てとても傾斜があるので、難しいということはわかっていました。写真は大沢岳です。形のいい赤石岳と聖岳の間にある山。


前衛峰の手前の悪場の始まり。尾根の右側はボロボロの壁です。


細かくマーキングされていたのには助けられました。よく見るとトレースもわかる感じでした。


か弱いシラビソの森。


小日影山山頂。


小日影山山頂の三角点標石。


下山の時に見えた山頂の西側。すぐそこのピークは除山という2041.2mの三角点のピーク。


カラマツの枯れ木に打たれていた多くの釘。?です。


比較的やぶは濃くはなくこんな感じ。シャクナゲです。


大きな崩れが前茶臼山。左の山が奥茶臼山。よく見える立派な山です。


展望のない山でも一瞬いろいろ見えました。これは赤石岳。


主稜線から枝尾根に入って岩が出てくるところは下りでもハードでした。懸垂下降2回。


無事に下山してから寄った温泉。小渋川沿いで唯一営業している赤石荘。とてもいいお湯でした!


地図を読めることが前提で、悪場に関してはロープワークができること!という山における安全管理が凝縮された山行でした。

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