鶏冠山(とさかやま)に登って来ました。笛吹川の上流、ハイカーでにぎわう西沢渓谷のとなりの東沢渓谷のとなりの鶏冠尾根の岩稜です。秩父に通じる国道140号線の雁坂トンネル手前のループ橋から覗くように見えた鶏冠尾根。甲武信ヶ岳の南の木賊山から派生している尾根です。
西沢と東沢の二俣の上に架かるつり橋を渡って東沢に入ります。以前は3回渡渉して鶏冠谷出合でしたが、数年前に流れが変わってそのまま本流を歩いて鶏冠谷出合に行けるようになっています。川の流れの変化なので人為的なものではありません。
鶏冠谷出合で靴を脱いで渡渉するつもりで来たら、なんと橋が架かっていました!有り難く使わせていただいて対岸に渡りました。
鶏冠谷に入って沢はこんな感じです。右岸を登って行きます。
チンネというのはイタリアのドロミテにある岩峰。なんで鶏冠山とイタリアが繋がる~?なんですが、そこは日本の登山史に繋がる話です。登山後進国という意識があり、先進国はヨーロッパ。8000m峰に最初に登ったのがフランスですし、山岳会が初めて出来たのがイギリスです。何かにつけ追いつけ追い越せの時代につけられた名前だと思います。チンネです。
日陰のジメジメした岩場に咲く花です。サクラソウの仲間の中でも小さい方です。漢字で書くと「雲居小桜」
希少価値がある花に出会うことを目的に山に登るという経験が今までなかったので、とても新鮮な感覚でした。
クモイコザクラ、コイワザクラの変種だそうで、コイワザクラと比べて葉の切れ込みが
深く、鋸歯が鋭いという点などが異なるようです。
鎖場のトップのアンカー、バックアップであるはずのアンカーは相変わらず番線という針金なのにはがっかりしました。
次の鎖場の最終アンカーも番線という針金です・・・
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第二岩峰から尾根を下って、樹林帯に入ります。
あえてここで第三岩峰と言っているのは、鶏冠山の山頂は北に30分行ったところのピークなので、その違いを言いたいということでしょう。とは言っても険しい下りがあるのでここから帰りました。
ピンクテープを追いかけるのではなく、地形図で地形と現在地を照らし合わせて行動します。それが本来の登山です。
この橋は危険です。少しでも濡れていると滑ります。捻挫した人もいました。ステップを確実にとらえなくてはならない橋です。
ゲートの小鳥のオブジェ、駐車場はすぐ下です!
はじめまして、三上さん。
返信削除鶏冠山の鎖のアンカーは、自分も前から気になっていました。
どのような処理をすればいいのでしょうか?教えてください。
よろしくお願いします。
※ロッククライミングの終了点と同じぐらいの強度が必要ですか。
芳賀 光久様
返信削除お返事がすっかり遅くなってしまい申し訳ないです。
クライミングの強度は必要ないと思いますが、何のために2本のボルトが打たれているのか?ということです。
鎖が繋がっているボルトのバックアップということでしょうが、それが番線で繋がっているというのはあり得ないです。ここを通るたびに思うことです。両方のボルトから鎖を垂らしてジョイントさせ一本にするというのが良いのではないかと思います。