国道20号線、北杜市白州町台ケ原から見える雨乞岳2037mです。左側に花崗岩の白ザレが見えています。そこだけ白くてまるで雪が積もっているようです。「水晶薙すいしょうなぎ」、神宮川の上流にある白ザレです。神宮川の旧名は濁川、大雨が降ると流れが白く濁ったことが由来です。ウィスキー工場が出来た時、濁川から神宮川への改名がなされました。明治神宮参道の玉砂利を献納していることからでした。ウイスキーに使われる水が‘濁り’というイメージでは困るということだったのでしょう。
地図読みの実践をという山行です。濁川を囲む稜線をつないで一周しました。神宮大橋は濁り大橋だったかも?この橋の近くに車を停めました。翌日下山してくる場所です。
新緑が山々を駆け上がっていました。大岩山は奥の右のピーク。
神宮大橋の近くに停めた車から1km弱で雨乞岳の登山道がありますが、地形図に示された徒歩線はそれより南に書かれています。どうせなら地形を見ながら進みましょうということで、地形図通りの徒歩線を辿ったらしっかり昔の仕事道が残っていました。えぐれているのが昔の道です。
標高1000mくらいのところで、石尊神社横の登山道と合流。どちらも昔からの仕事道です。傾斜の緩めの長い尾根で、「長尾」と呼ばれています。長い尾根の長尾です。
標高1200mくらいで収穫したコシアブラ。
濁川の本流をはさんで人気の日向山の雁ヶ原の白ザレが見えました。
ホクギノ平の三角点。点名は鳥原で、ふもとの集落の名前です。
風が強い日で、夜には雨が降る予報でした。主にカラマツの植林された林ですが、葉が出る前なので以外に展望が利きます。
大岩山が見えました。手前の白ザレが水晶薙です。
ホクギノ平三角点1600.6m、ナガレコンバ1690m、黒津の頭1797mと緩やかなピークが続きます。えぐれた昔の仕事道もナガレコンバ辺りまでで、カラマツの植林地の登山道に変化します。ホクギノ平の語源はわかりませんが、ナガレコンバのナガレは北にある流川ながれがわが関係している感じと、木場こんばは伐採した木の集積地なのかなと思います。そのこととえぐれた仕事道は直接結び付くと思います。
黒津の頭1797mの南を巻くようにつけられた登山道は、南下する尾根とのコルに出ると雨乞岳が大きく見えます。雨乞岳への登山道と別れ反対の南に進みます。小さなピークを3つ目が水晶薙のある尾根です。
花崗岩の風化した眩しいくらいの白ザレに飛び出しました。檜尾根の向こうに日向山の雁ヶ原の白ザレが対峙しています。
痩せた尾根の両側がどんどん風化しています。この白砂でこの辺りの沢は白いんです。
登り返し。この尾根の両側は濁川の支流、笹の沢の支流で左側がアレ沢、右側が黒津沢。
中尾根は小ピークが9つほどあって、ひとつひとつのピークで変化する方向を確認します。ロープを出すほどではないものの注意して通過です。
ブナの幹につけられた熊の爪痕。
いくつもある小ピークの中で、いちばん広々している笹の平。名前の通りです。
鬼の窓の西の釜無川の支流、黒川の上流部の喜平谷に泊まりました。
ふかふかの苔の上にツエルトを張りました。
焚火
夕食は山菜の天ぷら
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