上高地バスターミナルです。高曇りですがとりあえず穂高、明神が見えていました。関西からのツアーのガイド依頼でやって来ました。事前に電話やメールでのやり取りで時間と場所をお互い把握してでの、上高地バスターミナルでの合流です。ちょっとだけ僕も不安でしたが、相手の方も多少不安な部分もあったと思います。無事に合流出来て出発です。
いろんな話をしながら、お互い知り合うという感じに明神、徳澤と平坦な道を歩きます。何かのきっかけで分かり合える材料があったりします。今回はチョウセンゴヨウの松ぼっくり。リスなのか鳥なのか、きれいに松の実を食べた後の空の松ぼっくりが登山道に転がっていました。よくある森のエビフライということですが、この松ぼっくりの場合は見た目からパイナップルということで落ち着きました。
山梨からだと朝一で上高地スタートということが可能なので、涸沢の小屋まで一気に登る感じですが、関西からだとスタートが遅いので横尾山荘が一日目の宿泊。
お風呂にも入って、おいしい夕飯をいただいてというツアーの一日目でした。
翌朝、夜半の雨は朝には止んで素晴らしい空です。横尾の吊り橋を渡って左側、屏風岩が広がる景色になります。
本谷橋到着。指導票を見たら知った事実。横尾から涸沢までの半分の距離を稼いだことになる本谷橋。そうだったんだ・・・初めて意識しました。そうだったんだ・・・
昨夜の雨の名残はなく、どんどん空が良い感じに晴れていきました。
左からの落石には注意しなければなりませんが、整備された歩きやすいように並べられた登山道の石があまりに素晴らしく、つい足を止めた場所です。
昨夜のひと雨が紅葉が始まるよ~という合図だったという感じの涸沢でした。その夜宿泊予定の涸沢小屋に余分な荷物を預けて目的のピークに向かいました。
涸沢に至る道は二つあります。横尾から横尾谷を辿るもの。もう一つは、徳澤の先に架かる新村橋から奥又白谷に入って、慶応尾根を越えて屏風のコル (前穂北尾根の末端に近い尾根上のコル)から涸沢に行くルートです。そのルートの名前がパノラマコースというわけです。
パノラマコースは、涸沢ヒュッテの横から、前穂北尾根の北側の斜面をトラバースして北尾根の末端に近い屏風のコルを越えるルートです。登山上級者が通る登山道だという位置づけです。ヘルメットが必要か?ロープによる確保が必要か?という判断はそれぞれのパーティによると思います。僕らは翌日のトレーニングという意味も含めてMaxでした。
整備はされていました。ありがとうございます。
のんびりしたトレースの向こうに屏風のコルです。
屏風のコルから屏風ノ耳に向かいます。周りの木々の色づきが秋を伝えてくれています。
こんなところに池。名前はわかりません、小さな池塘でした。その先名はテントを張れるスペースがありました。
屏風ノ耳の三角点柱石。調べるとこの三角点の点名は「屏風岩」。槍ヶ岳が登場してテンション上がります。
慎重に屏風ノ耳から下って涸沢に戻って来ました。涸沢ヒュッテの吹き流しの向こう、二つのピークが見えますが、右が屏風ノ耳です。
小屋、涸沢小屋に着いたら明日の英気のためのワインで乾杯となりました。涸沢小屋のテラスはビールのグラスを持った人や、とにかく頬を赤くした人にあふれていて、仕事帰りの人がいっぱいいる飲み屋街みたいになっていました。人気のエリアはいつもこんな感じです。
涸沢小屋の夕食。生ビールは別料金です。
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