秋雨前線や台風で安定しない天気が続いています。山行を実行するかどうかぎりぎりまでいろんな状況を考えます。そんなことを考えているときは本当に苦しいです。山に行っても楽しくなければ止めることもあります。そんな中、9月28日は信じられないくらいの青空に恵まれました。とにかくロープウェイを使って木曽駒ヶ岳にというリクエスト。
山梨県韮崎から乗った中央道からの景色。鳳凰山と甲斐駒が光っていた朝。
中央道を山梨から西へ。駒ヶ根インターで高速を降りると全てが駒ヶ根ロープウェイにつながっている展開に驚きます。昭和42年(1967年)開通のロープウェイです。50年以上前の出来事。それ以来駒ヶ根の町にとっての重要な観光産業の一角を担っているわけです。
久しぶりの好天でにぎわっていたロープウェイ。駐車代を払って、チケットを買ってという流れ。菅の台駐車場からバスに乗って始まりのしらべ台駅に移動です。
ロープウェイの乗車時間は約7分ちょっと。30分のバスの中もロープウェイの中もたくさんの人で混んでいて周りが見えないくらいでした。
標高約850mの駐車場から、バスとロープウェイで2612mの千畳敷駅に一気に登ります。
富士山も見えました。富士山の右は塩見岳、左は西農鳥岳。その左は間ノ岳。
千畳敷カールから乗越浄土というコルまで登ります。ジグザグに人ごみの中の登りです。
当たり前のようにいろんな人が登っている登山道ですが、3000m近い高山帯です。写真で見てもわかる通り岩だらけです。整備された登山道ではありますが、周りを見渡したあそこもここもと、いつ落石が起こってもおかしくない岩壁が周りをおおっている感じです。
もうちょっとでコル。
振り返った登山道と千畳敷カール。
乗越浄土。乗越浄土というコルは、主稜線と伊那前岳とのコルです。目の前には中岳。
乗越浄土の上がったら宝剣山荘という山小屋が目の前です。ぜひ小屋の西側の広場に行って下さい。宝剣岳山頂の西に天狗岩が確認できます。天狗の横顔です。
もう一回言っときます。ロープウェイで簡単に来ることが出きる3000m近い稜線です。
中岳の山頂に立ってやっと見えてくる木曽駒ヶ岳にです。玉枝の小屋は頂上山荘という小屋。小屋の東が幕営指定地です。
木曽駒ヶ岳山頂一等三角点柱石。いくつもお社があって、それぞれの登山口の神様だと思いました。伊那谷と木曽谷に挟まれた中央アルプスです。
頂上山荘へ戻るルートは、山頂から東に延びる尾根からにしました。距離は伸びるけど傾斜がないからです。それでもこんな岩場が登場します。3000m近い稜線ですから当然です
頂上山荘からは中岳に登り返さず、西側の巻き道を行きました。宝剣山荘の台地に出る手前は岩場になり注意が必要です。
宝剣山荘を過ぎて伊那前岳方面がスカッとしてました。伊那前岳の山頂は左のピークの奥ですが、せっかくこの稜線に上がったなら伊那前岳にピストン、魅力的な稜線です。
千畳敷駅に戻ってきました。宝剣岳や伊那前岳のピストンしましょうと言っていたのですが、ロープウェイの山頂駅から木曽駒ヶ岳のピストンでごちそうさまとなりました。
ロープウェイでの登りも混んでいたわけなので、帰りのロープウェイの混んでいるわけです。
何の慰めにもならないマックスの運行を主張する、9分ごとの運行のサイン。とにかくバスもロープウェイ並ばないと乗れません。
帰りのロープウェイも、ひとに挟まれカメラのレンズも限られたところしか向けることが出来ないギュウギュウ・・・
バスもロープウェイもじっと我慢の時間というのがなかなか辛いです。
バスは全て席に座れます。立って乗るというのは危険防止でやらないみたいなので、自分が乗車できるまで待っていれば座ってバスに乗れます。
駒ヶ根ロープウェイで木曽駒ヶ岳、天気が良ければ初心者が苦労することなく3000mの稜線を体験できるということなんですが、絶景が手軽に体験できるということなんですが、そこが高山帯であるという認識はとても重要です。
0 件のコメント:
コメントを投稿