2023年6月3日土曜日

高峰温泉

浅間山に登りたいという方々と高峰温泉に泊まってきました。浅間山には登れません。噴火警戒レベル2の現在、第二外輪山の前掛山にも登れません。なら第一外輪山を歩こうと出かけたわけですが、台風2号の北上に伴う梅雨前線の活発化ということでした。1日目はお隣の池の平湿原を歩きました。


篭ノ登山からは浅間山の噴煙が良く見えました。篭ノ登とはかつて山が信仰の対象であった頃、天に最も近いところという「加護の塔」(神の力を授かる高い場所)と名付けられたといわれてます。


山頂の一等三角点の点名は「篭塔山」です。


池の平湿原の外輪山を歩きました。池の平湿原はすり鉢状地形のカルデラの底に、枯れた植物や雨、雪解け水が長い時間をかけて蓄積して形成されたと考えられています。地形の縁にあたる外輪山の一部が崩れたのが放開口と呼ばれています。湿原の南端にあたるので天気が良ければ小諸、佐久方面が良く見えるようです。


湿原を取り巻くように整備された木道の分岐。左が放開口にあたります。


野外授業に来ていたのは大田区の小学生。元気な小学生は遠くで「ヤッホー!」と叫んでいました。


池の平湿原の鏡池


放開口の先から外輪山に上がります。三方ヶ峰-見晴岳-雲上の丘-村界の丘と外輪山のピークが続くわけですが、コマクサの群落が三方ヶ峰を特別な存在に思わせるのでしょうか。


まだ咲いていなかったコマクサ。ピンボケですみません。近づけないので拡大しました。コマクサはつぼみもピンクです。


これはシロバナだと思いました。ピンクが全く入っていないつぼみでした。


三方ヶ峰。右奥には黒斑山。どちらも違う外輪山ということが面白いと思いました。


春が始まりミネザクラが散った2000mの高原。ミツバオウレンが可憐に咲いていましたが、その次の主役は間違いなくマイズルソウです。つぼみと圧倒的な葉っぱが凄かったです。


池の平湿原から高峰温泉までは、湯の丸高峰併用林道というダートを走りますが制約があります。通行可能時間は7:00~17:00で、夜間は通行止めということです。冬季封鎖もありGWから11月3日までが通行可能。ゲートは高峰温泉と湯ノ丸高原の地蔵峠にあります。


高峰温泉と言えば「標高2000m 雲上の野天風呂」という露天風呂が有名です。男湯と女湯に分かれていてどちらも定員4人です。露天風呂に行くには履物代えて少し歩くので、脱衣用のかごを持っていくルールです。ここで脱いではいけません、かごの空きがないと進めません。


露天風呂までは多少登りの40~50mです。


野趣あふれる浴槽。


おひとり先客がいました。下は東御市、上田市方面、奥には美ヶ原です。


夕食のメニュー


メインの信州和牛ステーキ


盛んに大雨の注意喚起が報道されていた朝はやはり雨。浅間の外輪山に行くことはあきらめ、朝風呂を含め高峰温泉を堪能しました。


宿の建物西の旧道の脇にあった、高峰山神社・水神様の石祠。布引観音の対岸で千曲川に交わる深沢川沿いにある旧道です。その途中に温泉の源泉がありポンプアップしているということでした。


帰りの途中、それでもということで4月以来に佐久の五郎兵衛記念館に寄りました。今回も館長さんの熱いお話を聞くことが出来ました。


台風2号に北上に伴う梅雨前線による豪雨。お昼過ぎから刻一刻と移動手段が無くなって行く感じでした。駅に行けば長蛇の列、高速バスの予約はネットでは出来ず電話しろと言われ、そうこうするうち運休が決定。天気予報では線状降水帯発生と。最近は雨の降り方が変わったと言われますが、九州から関東までこれほどの集中豪雨は更にスケールアップしたということかも知れません。難しい山ではなっかったとはいえ山行を実施したのは間違いだったかも?と考えています。

 

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