鞍掛山2037mは、国道20号線からよく見えます。白州あたりです。甲斐駒の右下、台形に見える山です。
馬の背中に安定して座るための鞍(くら)に似ているからのネーミングでしょうか。
ぐるっと回れば藪山中級ぐらいのモデルルートになるでしょう。もちろん読図が出来ての話ですが。
始まりは、日向山の矢立石。ゲートの脇をすり抜けて、廃道になった林道歩きです。
錦の滝を過ぎると、さらに荒れた林道になります。2個目のトンネルの入り口はもうだいぶ前に崩落しました。
林道は3個目のトンネルの先で終わっています。その終点から尾白川に下れますが、ロープがフィックスされたすごい急坂です。沢登りで、尾白の本谷や黄蓮谷のアプローチに使われます。
この尾根、マーキングがほとんどありません。上の写真に赤いやつが見えますが・・・
地図にマークしたルンゼです。地図の1798mのポイントの左下の岩がけ記号の中に間違って入ってしまったのでした。登るにつれ両側は立ってくるし、戻るのも面倒なのでそのまま突っ込みました。尾根の上だと右と左の沢を意識して登りますが、ここは右の沢をもっと意識して、つまりそちら側を登るべきでした。そうすればこのルンゼには入らなかったでしょう。
ルンゼのどん詰まり。何とか右の壁のシャクナゲをだまして体重をかけて突破!
尾根に出るとすぐに1798mのポイントでした。
傾斜がないと歩きやすい尾根
大きな岩の間をぬう様に歩くところもあります。
甲斐駒登場です。展望台と言われる山頂の南のはずれに出ました。
大岩山 日向八丁 鋸岳。
奥にある一番高いピークが鋸第一高点、まんなか左の尖がりが烏帽子岳 右に日向八丁
烏帽子岳からこちらに向かっている尾根が烏帽子中尾根で左の沢が尾白本谷、右が鞍掛沢
日向八丁の下にあるのが高岩と呼ばれている岩壁。
昔の講中登山のなごり。甲斐駒の眺めがっとてもいい所なので、特別な意味があった場所かも知れません。今は展望が良いので展望台とあっけなく呼んでいますが、礼拝所という記述をどこかで読んだ気がします。
石祠の石屋根がひっくり返っているのでした。右下は不動明王のようです。
山頂から駒岩とのコルを目指して急坂を下りると、最後はトラバース気味になってトラロープが張ってあります。このトラロープの張りかたは初めて見ました。木の釘を打ちつけて。針金巻いてのトラロープ!全体重をかけるのはやめた方がいいですね。
途中にも石碑がありました。
林の向こうが駒岩です。
登山グループが宴会登山。テントキーパーがテントを干したり片づけをしてました。
他の人たちは大岩山ピストン。昭和を感じるにぎやかなグループでした。
この鞍掛山から東に延びる尾根、右に行ったり左に行ったり、1798mのポイントより下は傾斜が急ですが、岩の処理をうまくこなせばそれほどハードではありません。ただ下るとなるとやはり難しいと思います。北側にあるのは唐音沢と言って、岩が脆い事もあってここいらでは最も厳しい沢の一つです。
三上様 北杜市(高根)在中のまさきです。不動滝林道経由で行ってきました。ところどころの踏み跡を拾いながら何とか。参考にさせていただきました。甲斐駒の稜線がガスの中で残念でしたが課題の一つがクリアできました。ありがとうございました。
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