2015年8月15日土曜日

編笠権現流れ星

山の上で満天の星を見たい!という素敵なリクエスト。

まず調べたのがお月様の様子、月齢ですね。8月の新月は14日。月の明かりに邪魔されると星なんて楽しめないんじゃないかと思ったからです。次は場所でした。どの山に行くか?ストレスなく登れて、標高も高く空が広いところです。すぐに八ケ岳だ!と決めました。テントを張れる場所は限られていますが、どこも標高が高いのが八ケ岳。赤岳鉱泉でもオーレン小屋でもなく、青年小屋にしたのは、空が広いし、それほど混まないだろうと。せっかくなので周回ルートにしようと欲張りました。小泉口登山道の鐘掛松から入って観音平に登り、編笠山を越えて青年小屋にテントを張る。翌日は権現岳に登り、三つ頭から木戸口公園を通って八ヶ岳神社に下って、鐘掛松に戻るというコース設定でした。


八ヶ岳横断歩道は、小淵沢・観音平から大泉町・美し森までの全長約16kmのトレッキングコース、標高1450m~1800mを横断しています。この遊歩道を利用して観音平に登りました。


早速登場した桃!甘くてよく冷えていておいしかった!ごちそうさまでした!


観音平からは登山道です。遠くから見た八ケ岳は、裾野に向かってゆるやかに広がっています。山頂方面に向かうわけですからその逆で、だんだんと傾斜が増していきます。でも八ケ岳はコンパクトにまとまっています。はじめはカラマツの植林地。


この岩がごろごろしている登山道は苦手な方も多いと思います。岩の上を上手く渡っていくと結構おもしろかったりします。バランスですね。


やぶ山三ちゃんのザックにチャレンジ!
背負ってみますか?の問いかけに背負ってみるということになりました。4人分の食料と4人用テントなどが入っていて、だいたい23~24㎏のザックでした。なにごとも体験です。


編笠山山頂。登山口から約1200mの標高差。岩ゴロゴロの登山道と頂上直下の急登。ハシゴあり


青年小屋までの最後の下り。慎重に岩場をこなします。ルートは赤いペイントで示されていますが、この写真でわかるかどうか・・・人が多く歩いている所は少し明るい茶色になっています。赤ペンキとその色の違いを見ながら下ります。


青年小屋のテント場です。13~14張りのテントでした。天場代、一人600円


夕食、この時はまだ雨は降っていませんでした。夜中の11時過ぎに起きた時も、少し星が見えたくらいでした。


これは日本気象協会からの天体図です。本当はこれを見るはずでした・・・リクエストをいただき、山を決めて、8月12日から13日だったらテント場も混まないだろう、そして最後に得た情報が「ペルセウス座流星群」のピークの日!というものです。なんたる偶然!流れ星がたくさん!実はピークは午後3時くらいということでした。が、それでも一時間に30個以上の流れ星が見られるはずでした。台風くずれの低気圧が、気圧の谷を運んできてしまった日になってしまいました。


周回ルートはあきらめ、最小限の荷物で権現岳をピストンという内容に変更。すごい雨の中出発。


全ての登山道が川になってしまった中の登山。ウメバチソウが可憐で癒されました。


ノロシ場を過ぎて、ギボシの鎖場の始まり。雨で濡れているのでちょっといやらしい。


編笠山が見え、これで雨も終わりかと期待しましたが、このあと風とガスにおおわれた稜線。


西岳とブロッケン


不動明王でしょう。風化しています。修験者の木札もありました。ギボシ山頂にて。


 強い風の中、権現岳の山頂をピストンして、権現小屋に逃げ込みました。キレット越しに見る赤岳、阿弥陀岳の絶景はまたの機会に!ということです。


権現小屋の中は別世界。気温は高めでしたが、やはり強風の中では休むこともままなりません。おいしいコーヒーをいただきました。


権現小屋を出発して、クサリ場を通過する頃には雨は止み、テント場でゆっくりしてから下山。
青年小屋の水場。乙女の水という名前。もとは金明水みたいな名前だったかも?とにかく冷たくておいしい水です。冷や飯をおむすびにしました。


青年小屋の竹内敬一さんにご挨拶して、巻き道から下山しました。どこを巻いているいるかと言えば編笠山なわけです。山頂までの岩ゴロゴロを歩かなくてもいいとはいっても、巻き道も同じで岩ゴロゴロ。分岐の押手川まで来ると何となくホッとします。


観音平まで下り、八ヶ岳横断歩道を利用して金掛松まで戻ります。周回ルートをトレースできなかったので、観音平まで車で行って往復すればもっと楽でした。まぁ結果は結果です。


星空は見ることもできませんでしたが、一泊二日で山登りのあらゆる要素が詰まった中身の濃い山行になりました。〆は清泉寮のソフトクリームでした。お疲れ様でした!

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