雪山には全く興味がないという方々と、春を先取りしたような房総半島の山に行った記事です。せっかく遠くまで行くので、今話題の(話題のピークではありませんが・・・)、インスタグラムに投稿された一枚の写真が、一大観光地になってしまったという場所に寄ってから山に登ろうという事になりました。千葉県君津市の「濃溝の滝(のうみぞのたき)」です。写真はアクアライン海ほたるPAから木更津方面を見ています。奥に見えるはアクアブリッジと呼ばれる橋。アクアブリッジは、日本で一番の長さ(全長4384 m)の橋です。山梨から車で千葉県に行くためには、中央道、首都高山の手トンネル(日本一長い車が通るトンネル)を通って、アクアライン経由が速いです。
君津市の清水渓流公園。温泉施設や観光案内所があります。周りにいくつかの駐車場があるようです。バスツアーのコースなので、多い日は百数十台の観光バスが来ると言ってました。駐車場の誘導をしている方の話。
時間も早かったので(9:00)全く混んではいなかった駐車場。遊歩道を10分もかからないで目的地に到着でした。
遊歩道から見えた濃溝の滝。渓流を貫く岩のトンネル・濃溝の滝。このトンネルの穴は、なんと人力で掘削されたのです。今から約350年ほど前の江戸時代、久留里藩の藩主・土屋氏によって進められた、川廻しによるもの。
川廻しとは、曲がった川を真っ直ぐに短縮し農地を拡大する河川工事です。川の蛇行部分の前後に、最短で真っ直ぐ繋がる新流路を堀り(トンネル)、蛇行した旧流路は、埋め立てて農地としました。主に田んぼです。房総半島の真ん中の地域は、高い山こそありませんが、平坦な土地が少なくコメの生産に苦労する土地だったそうです。標高300m,400mという地域ですが、山自体は急峻で複雑に尾根と沢が入り組んでいます。沢は主だったものが山とは違い緩やかに蛇行しているので、その蛇行している沢を人工的に直線に工事をして、田んぼに改修したという事です。人工的に掘られたトンネルの向こうとこっちで若干ながら標高差があるので、蛇行したくびれのトンネルは、滝になるという事だと思います。僕が撮った濃溝の滝の写真。
君津市観光協会の写真。
トンネルのハートの光の写真は、春と秋のお彼岸の頃の、早朝6時前後に見られるそうです。ここは午前中勝負の場所だそうです。濃溝のうみぞの滝手前の様子。
滝から木道が設けられ、ぐるっと回って駐車場に戻れるルート設定がされてました。
ぐるっと回って駐車場に帰りました。数台の観光バスが停まってました。
本当ならこの地域の人々の、自然との闘いの歴史が農溝の滝の歴史なんだと思いました。
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