2017年9月7日木曜日

白馬大池

白馬岳です。一番楽に白馬岳に登りたいというリクエスト。すべての登山者が同じレベルで山に行くわけではありません。それぞれの方にそれぞれの登山があります。ゆっくりのんびりした登山になる予定でしたが、そのレベルに応じた精一杯の登山になった2泊3日の白馬岳登山です。栂池高原の麓から1820mまで、ゴンドラとロープウェーで上がることが出来ます。


6人乗りのゴンドラはエンドレスに循環しています。それに20分乗車。乗り換えてロープウェーに5分で栂池ロープウェーの山頂駅です。


登山道のはじまる栂池自然園まで車道を5分ほど歩くのですが、いきなりのインパクト!熊のほやほやの糞です。下山した2日後の朝も自然園周辺に出没した熊さんでした。


ゴンドラがあるので四季を通じて簡単に来ることが出来る栂池自然園です。乗り物のチケットを購入すると300円の入場料もセットです。せっかくなので栂池自然園、半分ほど歩きました。全部歩くと3時間以上かかるようです。


傾斜のない高層湿原を簡単に堪能できます。


そして登山道の始まり。ちょっと上るとさっきまで歩いていた栂池自然園が一望できました。奥の山は白馬鑓と杓子岳です。



栂池自然園から乗鞍岳までの中間に、天狗原という高層湿原の始まり。


いよいよ天狗原というところでこんな看板。


高層湿原のようす。


自然環境に一番悪い影響を与えるのは人間であるという証拠。この木道がなければ好き勝手にトレースが出来ることでしょう。それよりこの木道がなければ湿原を歩くことは出来ないかもです。古くなった木道の付け替えはいろんな意味を持っていますが、やはり多くお登山者が来る場所なので仕方がないことだと思います。作業の方々ご苦労様です。


風吹大池への分岐。


分岐を過ぎると登場する大岩の登山道。乗鞍岳手前までこんな感じの登山道。いや、白馬大池まで続く登山道は岩がゴロゴロでハードル高いです。足腰が強くないと辟易する登山道です。


歩いていていくつもの石を割ったクサビの跡を発見!歩きやすいように大きな岩を割った痕跡がいっぱいありました。この努力がなければもっと歩きにくい登山道でしょう。さすが人気ルートだと思いました。先人の苦労が偲ばれます。


きつい登りの途中でミヤマリンドウに癒されました。


雪渓も登場しましたが、傾斜ないので全く問題はなかったです。ロープがルートを誘導してくれました。


二等三角点点名「乗鞍岳」乗鞍岳山頂東にある三角点です。


乗鞍岳、3,000m峰の乗鞍岳と区別する意味で白馬乗鞍と呼ばれたりします。山頂横のこの巨大なケルンは大事な存在です。緩やかな山頂部でガスった時などにとっても大事な目印になります。


岩だらけの登山道を進んでやっと登場の白馬大池。


出発点のロープウェーの山頂駅、自然園駅からこの白馬大池まで、標高差や距離以上にハードル高いルートです。簡単なルートではないということ。白馬大池山荘に着いた時の安堵感は誰でも感じると思います。そこまで結構ハードですから。


すっきりしない雲行きながら、大池の全貌を写真に収めたいと思いました。


幕営地に指定されている小屋の前。平らな地面で理想的な幕営地です。


白馬大池山荘の夕食は伝統のカツカレー。結構なボリュームです。


皆さんやっぱ日本人です、出された食事は残したくない…でも食べられない…ということでおいらにどうぞどうぞとなって…メガ盛りカツカレーになってしまいました。おかげで翌日も空腹感という言葉を忘れてしまいました。


翌朝の小屋の周りは霜が降り、氷るが張って季節が確実に進んでいることを感じさせてくれました。


きれいに晴れ上がった翌朝。


白馬大池、こんな場所にある奇跡みたいな池です。北アルプスの稜線近くにある池の中では2番目に大きな池です。標高約2400m。白馬大池火山が作った2400mの池です。こんな池にいる魚はいません。が、クロサンショウウオという両生類がウジャウジャいるようです。池のほとりに行ってみるとぷかぷか浮かんでいました。


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