2018年9月29日土曜日

吊尾根

続きです。奥穂高岳にどうしても登りたいというリクエスト。天気も見ながらじっくり慎重に奥穂高岳の山頂まで来ました。まだ時間はたっぷりあったのでチョイスした下山ルートは吊尾根から重太郎新道で下山としました。写真は奥穂高岳山頂とジャンダルムです。


吊尾根は奥穂高岳と前穂高岳をつないでいる尾根です。遠くから見るとゆる~くなだらかに見える尾根です。穂高岳では人気のルートです。涸沢カールがよく見えています。


奥穂から割とすぐにある道標。奥穂方面、前穂方面を指し示していますが、柱の真ん中に「南稜の頭」と書いてあります。吊尾根の上の小さなピークの呼び名です。


奥穂南稜を見下ろしました。登山史の中ですが、奥穂高岳を最初に登ったのはウォルター・ウエストンと上条嘉門次といわれています。その時のルートが南稜といわれています。今でも多くの人に登られている南稜ですが、一般登山道ではありません。南稜を登るにはロープが必要で、岩登りの技術がないと取り付けません。大正元年(1912年)8月に登られたそうです。いまいちの天気の中、一瞬山頂が見えてそこに登った時の嘉門次の言葉が有名です。「出来ました!出来ました!」と叫んだそうです。


吊尾根で一番長い鎖場。傾斜がないので難しくはありません。


結構長い吊尾根です。前穂高岳がどっしり。


最低鞍部あたりから見た前穂北尾根。奥は蝶ヶ岳です。


基本、尾根の岳沢側のトラバースの道。


紀美子平。前穂高岳に行くにはここを左に登っていきます。前穂高岳へは難しいルートではありませんが、簡単に山頂に着くわけではないのでしっかり準備したほうがいいです。


紀美子平からは重太郎新道の激下りです。いきなりのいやらしい鎖場。


ちょっと寄り道したりしていたら岳沢小屋に着く前に日が暮れてしまいました。まぁ下る程に傾斜がなくなるので淡々と歩みを進めるだけなのですが、山小屋の人たち心配しているだろうと、そのことが気がかりでした。


小屋の消灯時間のちょっと前に岳沢小屋に到着。晴れたのでめいっぱい以上に行動してしまった日。


翌朝は上高地に下るだけなのでのんびりしたもんでした。


朝の乗鞍岳と焼岳。岳沢小屋からです。


西穂高岳の稜線。


したが梓川。上高地があります。六百山が立派。


ゴゼンタチバナの実が鮮やかでした。


河童橋に戻って見上げる吊尾根です。いちばん奥の稜線です。


大正池と穂高連峰。吊尾根がど真ん中です。


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