南沢に入っていきなりの倒木。台風の威力です。
ピンボケの写真でごめんなさい小林千穂さんにばったり!「あれっ、千穂ちゃんじゃん」、と言ったら歓声が上がりました。やぶ山三ちゃんに山で会ってもあがらない種類の歓声を聞いた気がします・・・ライターでありガイドである小林千穂さんは人気なんですね。たまたま甲府のエルクで「エルク登山学校」というのがあって、山梨在住の山岳関係者がそれぞれの山の話をするという企画なんですが、僕の番の次の週が小林千穂さんの担当というのも偶然です。
八ヶ岳は冬に来ることが多いので、夏の登山道は新鮮だったりします。結構岩だらけで歩きにくい夏の登山道です。
こんな苔むした森も八ヶ岳の夏の表情。
行者小屋はたくさんの登山者でにぎわっていました。日帰りの人もテント泊の人もそれぞれの計画で山を楽しんでいるなって感じです。
テーマが八ヶ岳キレット越えなので、最短距離でキレット小屋に1日目に入って泊まるということがちょっとプレッシャーになってました。山小屋に泊まる場合、やはり午後4時までには到着していたいからです。基本的なルールです。写真は文三郎尾根です。
よく見るとマムートマーク。登山ブランドのMAMMUTマムートがスポンサーだったのでしょうか?これはこれで面白いですね。
文三郎尾根分岐。右に行けば中岳、阿弥陀岳で、左に行けば赤岳です。稜線に出たということです。
文三郎尾根から赤岳方面に向かい、稜線に出る手前でキレットに向かうトラバース道に向かいます。その分岐の写真です。
赤岳からキレットに向かう登山道までトラバースをこなして登場した道標。
キレットへの下りの登山道、上部は結構な傾斜です。鎖、梯子がどんどん登場します。写真は山梨側の地獄谷のバリエーション、天狗尾根の大天狗です。
もう秋というか夏もとっくに終わっているのにたくさん咲いていたイブキジャコウソウ。
こんな感じのルートです。万が一のためにロープで確保させていただきました。
雨上がりでも強風で結構ハードな日でした。
さっきの道標も新しめでしたが、こんなマーキングも的確でわかりやすくありがたかったです。細かな尾根地形と沢地形が交互に登場します。どこをどう歩くと楽にルート取りができるか?と常に考える手助けになるマーキングです。
キレットというのは切戸と書きます。八ヶ岳の赤岳と権現岳の間のギャップです。ピークとピークの間なのでコル、峠という意味ですが、どっちに行くにしても難所が続くので簡単ではありません。槍ヶ岳と穂高岳の大キレットが有名です。下りの難所を過ぎたら赤岳方面が夕日を浴びていました。
キレット小屋の様子。小屋番さん一人で切り盛りしているようで、大変そうでしたが頼もしい小屋番さんでした。この日は25人くらいの宿泊者。その人数がほぼマックスの小屋。
キレットの最低鞍部にある小屋から権現岳に向かいますが、間にツルネというピークと旭岳があります。痩せ尾根の稜線歩きです。
朝日を浴びるって感じの天候が回復した朝。素晴らしい展望に足元を見ると痩せ尾根が影になった西側に展開してました。雲海に映る影です。
権現岳に至る最後に登場する有名な長い梯子。
権現岳西のギボシ(擬宝珠ぎぼし)の不動明王3体。ギボシは権現岳から西に編笠山に通じる尾根上の突起のピークですが、なんともかっこいいので好きなピークです。10分くらいのピストンになります。
左から権現岳、三ツ頭、富士山です。
キレットの難所から権現岳で富士山を見ても、それで終わりではない鎖場がギボシの下にあります。
振り返った八ヶ岳連峰。
こんな感じに八ヶ岳最南端の山、編笠山と青年小屋が見えるところまで来るとほっとします。
青年小屋では薪割り。
とってもおいしい八ヶ岳の天然水、乙女の水。
西岳山頂2398m。
ちょっと細かく左から、旭岳、ギボシ、三ツ頭、編笠山。
西岳から北西の尾根を下り分岐のところ。ここから90度右に曲がって立場川(たちばですが、たつばがわです。)に下ります。
立場川までのルートは破線ルート。とてもわかりにくいものでした。それでも時々現れるトレース。マーキングもほとんどありません。
立場川に降り立てば林道があります。林道を船山十字路まで行って、さらに北。
船山十字路からは道はありませんが、読図で現在地を把握しながら進めば問題ありません写真は沢に降り立って出合う諏訪神社です。特別な意味がある諏訪神社です。
阿弥陀岳から西に派生している御小屋尾根の末端にあたる場所。諏訪大社の御柱祭りで使われるモミの木を切り出す場所ということだそうです。
そんなんで、こんな石祠があったりします。
無事に美濃戸口の駐車場の戻ってきて、八ヶ岳キレット周回ルート完結です。
長々と書いてきました。いちばん集中したのは西岳下の信玄の隠し岩から美濃口までのルート。距離は短いものの登山道として整備されていないので、やぶなのか?岩が登場するのか?地形図ではわからない展開になると厄介だな~と心配していましたが、あっさり解決しました。美濃戸口からの周回は地図読みコースが最後に待ってます。
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