2018年11月5日月曜日

光岳へ

中ノ尾根山の朝、5日目の朝です。まったくガスって展望のない朝でした。加えて冷たい西風が吹いてとても寒い日でした。


夏の様子を想像するのも難しい枯草ですが、ここはちょっとしたお花畑だそうです。


ドームに着きました。ドームにいるとドームの形はわかりません。離れたところから見ると、中ノ尾根山の北にかなり尖がり気味のそのドームの形が確認できます。


駿河、遠州、信濃の境界の三又山です。


全くもって寒い日で、この日から防風という意味で雨具を脱ぐことが出来ませんでした。風は難敵です。


それでもガスが晴れて青空になると元気が出ました。写真は鶏冠山の南峰です。


シロヤシオツツジの木も霧氷です。


鶏冠山南峰は登るにしても降るにしてもなかなかルート取りが難しいです。どちらも西側の弱点を探すというのがヒントです。


鶏冠山南峰。


鶏冠山の南峰と北峰の間の小ピーク。結構複雑な地形です。


小ピークの付け根の倒木には鋸が入っていました。


鶏冠山北峰。このピークは少し低いので地味なピークです。でも北側には美しい笹原が広がっています。


鶏冠山北の笹ノ平。きれいな笹原にトレースの筋が見えます。人が歩いてできたのか、多くの鹿が歩いて出来たのかはわかりませんが、これを利用して歩くわけです。このトレースがあるかどうかによって通過時間にかなり違いが出ます。


池口岳南峰。三角点があるピークで、主稜線からちょっと外れた南峰です。


池口岳北峰と霧氷。


視界が開けて加加森山と光岳が見えました。


気温の低い朝方の霧氷は、日中気温が上がるとボロボロ落ちる氷の塊という印象ですが、この日は冷蔵庫の中のような気温で、風で落ちた氷の塊でした。


池口岳北峰。


登山道の分岐、ジャンクションです。見るからに氷の世界です。二百名山の一つ池口岳は登山道があります。


加加森山へ向け池口岳から下ります。急傾斜をこなした後に登場する水場へのサイン。ここの水場は使えます。楽に水を確保できます。


水場の様子。水を確保してこの日は時間が無くなりました。日が暮れるのが早いので午後4時以降、午後5時までにツエルトを張らないとつらいです。幅広の登山道にツエルトを張った夜でした。


6日目の朝の加加森山と鹿ノ平。標高が上がって笹ではなくなった平坦地です。ただずっと風が強かったのでこの場所に泊まるということはかなり厳しいと思って手前の樹林帯の中に泊まりました。それはそれで正解だったと思います。


風がなく雨も降らなければ泊まってみたい場所ですが、こんな焚火跡はとても残念です。一般登山道ではないという理由で何でもありということはないと思います。


加加森山山頂。


池口岳と光岳の間は登山道と言えるほどの道ではありません。やはり地図読みが出来る人のみのエリアでしょう。それでも、少しでも歩き易いよう整備の手が入っていました。


標高約2350m周辺の急傾斜。光岳までで一番の傾斜のある斜面です。


いよいよ登場したハイマツ。


山頂手前の光石てかりいし分岐。


石灰岩の光石の向こうに加加森山と池口岳。


石灰岩なので遠くから見ると白っぽく、時に輝くように見えるテカリ石。光岳の名前の由来。深南部の鶏冠山周辺からよく見えるテカリ石なので、逆にとらえると山名になるくらい深南部にひとが入っていたのだろうと思えます。


やっぱ寒いわけでした。たまった水が凍って乗っかっても割れないくらいでした。


日本百名山の光岳の山頂。


遠くまで見渡せました。真ん中奥に三保の松原が見えていました。


信濃俣河内が深く切れ込んでいました。右岸にはこれからとレースする信濃俣、大根沢山、大無間山が見えています。


冬季開放されていた光小屋。もう6日経っていて、この日は午後はレストということでのんびりしました。連日の寒さでこの高さに泊まるということに躊躇しましたが、やはり小屋の中は風の影響がなく快適でした。


早速お昼のパスタ。


午後のレストタイムとは言え水がなければ生きていけません。水場に下りました。


まだ水場が凍ってしまうほどの寒さじゃなくて良かった!


センジヶ原を通ってイザルガ岳にも登りました。光小屋から30分くらいです。


強風のイザルガ岳です。風は強いものの展望は素晴らしかった!


土まんじゅうとも呼ばれるアースハンモック。地中は永久凍土層かも?の周氷河地形を示すものです。


ガンコウランの黒い実がまだ残っていました。ハイマツのグランドに生える大事な高山植物です。


7日目の朝の光小屋。続く。


0 件のコメント:

コメントを投稿