富士山に行くというと「大変だね~」という反応が多いです。世界遺産に登録されたからさらに登山者が増えて人だらけで大変という話題だと思います。
確かにその影響はあるのでしょうが、そんなことよりシステムの問題だと痛感した今回の富士
始まりはスバルラインの五合目駐車場。
今回のお客様は熊本からいらっしゃいました。還暦記念の富士登山ということでした。
歩き始めてすぐに多くの下山者とすれ違います。
期間限定の入山料はここで徴収していたようです。
ちょうど下山者の人波にぶつかりました。山頂で御来光!組でしょう。
とにかくみんなヘロヘロです。
七合目の手前から八合目にかけて岩場が続きます。
雲がまじかで沸き立つ高さまで登ってきました。
宿から見下ろす景色
一回¥200、ここは一回で2種類の焼印を押してました。
富士山に登ると当然、富士山の全容は見えませんが、このスカイラインは大好きです。
普通にカレーって感じ。おかわりは有料で¥800だそうです。
小屋は24時間営業です。
夜なかに騒がしいので目が覚めました。人の大声でした。外に出ると途切れないヘッドランプの波
ツアーです。
流れは、都内で集合してお昼から午後3時くらいに五合目駐車場➔
登り始めて七合目、八合目の小屋で仮眠➔
午後11時くらいに歩き始めて日の出前に山頂を目指す➔
御来光を見て下山、夕方には都内で解散
ひとつのツアーが40人くらいの参加者、それにつくのは2人のガイド。富士吉田市公認の『富士吉田市登山案内人』腕章と工事現場の誘導員が持ってる棒のような赤色灯ですぐわかります。
仮眠と言っても3~4時間眠れればいい方で、中には遅れて仮眠が取れないケースもあるようです。
40人も不特定多数の人が集まればいろんな人がいます。とても2人のガイドでケアー仕切れません。全体を御来光に間に合うように山頂に連れて行くとしたら、落後者は小屋に置いていかれるようです。ツアー代金は¥15,000前後。
大声の主はガイドで、夜中にツアー客を登らせるために掛け声かけて鼓舞しているのでした。
こういうのを弾丸ツアーと呼ぶのだと思ってました。弾丸ツアー自粛が叫ばれていますが、地元自治体がお墨付きを与えて後押ししている感じです。ずっと前から産業として存在しているということ。
ツアー自体に余裕が全くないのでゴミなんかもひどいものです。
冬の富士山は特別な存在だと思っていますが、夏の富士山は悪い意味で特別な存在です。
御来光は八合目で拝みました。
赤く染まった吉田大沢上部。
山頂御来光組がどんどん下ってきます。
この鳥居をくぐれば吉田口山頂。
3軒くらいある小屋の裏は広々しています。
山頂で、ブルドーザーの荷揚げに出くわしました。全ての小屋がこの方法で荷揚げです。
そのブルドーザーの道を下ります。
本八合の山小屋が空に浮かんでました。
落石から避難するためのシェルター。遠くに六合目が見えます。
六合目につくと、今日のツアーがスタートしてました。
六合目の広場を見下ろします。集団はみんなツアーです。
なかなか難しい富士登山でした。
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