鋸岳の第一高点と第二高点の間がどうなっているか参考にしてください。
以前の写真で記事を書いてみます。
第一高点から15分くらい痩せた尾根を下ります。天気が良いとはるかかなたに甲斐駒が見えます。小ギャップの始まりです。
全体の問題となるところを箇条書きにしてみます。
・小ギャップの登りと下り
・鹿の窓手前の岩稜の通過
・鹿の窓ルンゼの通過
・大ギャップルンゼのルートファインディング
・中ノ川乗越への下り
となります。
小ギャプの第一高点側の壁。この壁の中央に鎖が付いていて、普通は懸垂下降です。
こんな感じです。
これは懸垂をしています。
小ギャップの反対側は基本草付き登りです。長い鎖が付けられていますが、多くの人は鎖には関係なく右か左の草付きを登ります。山梨寄りのほうが傾斜が緩めです。
少しわかりにくいですが、小ギャプの第一高点側が手前、向こう側(鹿の窓手前)はたいらに岩が並んでいます。太った岩峰の左に鹿の窓となります。
信州側から山梨側を見ている鹿の窓
信州側、つまり戸台川に落ちるのが鹿の窓ルンゼ。
山梨側は釜無川の支流、中ノ川に行く流れとなります。
鹿の窓の穴のすぐ下はこんな風になっていて、鹿の窓ルンゼと呼ばれています。
鹿の窓ルンゼを下りきると大ギャップルンゼに出ます。鹿の窓ルンゼは大ギャップルンゼの支流です。ひものようなのは鎖で、こいつを使う場合注意しなければならないのが、鎖自体が落石を起こすということ。鎖の下の狭まった所に落石が集中するので、1人ずつ慎重な行動が求められます。
鹿の窓ルンゼをある程度下ると比較的安全地帯。見上げるとやっぱり穴があいてます。
やっぱりこいつもわかりにくいですが、右の方はもう大ギャップルンゼです。鹿の窓ルンゼは最後涸れた滝となって大ギャップルンゼに落ち込むので、滝上のバンドを使って大ギャップルンゼに入ります。
第二高点の登りの途中から見た大ギャップ。
鹿の窓ルンゼから大ギャップルンゼに入って第二高点に行くルートは、いわばエスケープルートです。鹿の窓の穴の山梨側をそのまま行くと第三高点と呼ばれている平らなピークに出ます。
そのまま進むと大ギャップとなります。数十メートルの切れ込みで、底の部分は2mくらい。
底をトレースするのは完全にクライミングの世界です。
これは第三高点から見下ろした大ギャップ。
向こうの岩から大ギャップの底に下りるとしたら、40m懸垂下降ができる準備が必要です。
右上している草付きを、第二高点から西に延びる尾根の樹林帯を登るのがエスケープルート
いっきに高度を稼ぎます。
第二高点の登りから見た鹿の窓ルンゼ方面
膨らんだ岩峰の右が鹿の窓ルンゼ
大高巻きしたっていう感じの登りのあとにたどり着く第二高点
第二高点の下りから見た中ノ川乗越
途中に咲いていたマツムシソウ。きれいですよ。
ここも岩の墓場です。
真ん中の台形の岩山と左のピークの間がルート。左上から右下に下ります。
鹿の窓 こんなのも面白い!向こうは仙丈ヶ岳です。
林道から見た第二高点、第一高点、中ノ川乗越。
鹿の窓がはっきり見えます。
中ノ川乗越から戸台側に下るのが熊穴沢。角兵衛沢からぐるっと周回するのも良いですね!
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