2015年10月17日土曜日

甲府の岩場

ちょっとオーバーなタイトル。
本当は、友あり遠方より来る、な話です。


雨上りが思いのほか遅かった朝。北杜市の友人宅からの峠越え。
この辺りだと古くからのゲレンデ(クライミングの練習場的な意味合いで使われていた言葉)としては、三ツ峠なんかが有名です。
溯ること30年以上、日本のクライミングシーンは頭打ちになっていました。ボルトを打てばどこでも登れる、ボルトを打てばすべてルートになる・・・日本だけではなく世界中でそうでした。そんで原点回帰。フリークライミングのビッグウェーブやってきたのが30年以上前。やぶ山三ちゃんがまだ二十歳くらいの頃。小川山や城ヶ崎に人工物に頼らない、自分の力だけで登るフリーのルートが続々出現したんでした。山梨においても昇仙峡の岩場で、フリークライミングの実践が行われました。昇仙峡開拓団というチームです。なんか三つくらいの世代があって、僕は初期です。還暦過ぎてもクライミングの実践をなさっている方々もいます。当時の最高グレードは5.12。その後、太刀岡山に手が付けられたのが25年くらい前。甲府幕岩の開拓が20年くらい前。そのルート開拓の中心人物が北杜市在住のN氏。
遠方から来た友人は昇仙峡は知っていても、その後の太刀岡山や甲府幕岩のムーブメントを知らないので、雨上がりに岩場めぐりをしようとなったのでした。


昔っから気になっていた田んぼの石垣。甲斐市の清川あたりの集落の田んぼです。


この外階段!実際に登ってみたら問題なく使えました。すっごい技です。


太刀岡山鋏岩。左岩稜が 人気です。


太刀岡山たちおかやまと読みます。山梨百名山。


この橋の下にあるのは、孫女の岩場。だいぶ前に富士山で亡くなった、亀掛川君の岩場。という印象


樫山林道の岩場。


名前はわからない、多肉植物の花が満開でした。


甲府幕岩の駐車場。関西方面ナンバーの車が何台も。もはや全国区です。昇仙峡開拓団の皆さんのおかげなのです。ありがとうございます。


フィックスロープで岩場に取り付くという感じ。もっと楽なルートもできていました。さすが全国区!


山と渓谷社から出版されている、「日本の100岩場③」のトポ。トポはルート図のことです。


カッチョ良いですねー!


四つのエリアに分かれているそうで、基本垂直の壁。フェースクライミングというやつです。


自分の力で登るフリークライミングですが、落ちたらただ事では済まないのでロープを使います。安全確保のためのボルトが設置されています。ボルトを設置したうえでトライしてすっきり登れた人がルートの名前をつけます。その一連の動きがクライミングにおけるルート開拓です。


こんなボルトもあります。


皆さんいろんな段取りがあるようで。ちなみに僕の大好きな原全教の時代は、フリークライミングという発想はなかったわけで・・・地元の人に聞いたのか、「横岩」という表現で甲府幕岩を表しています。


またまた登場、韮崎のうさぎやの大福です。


下の方に五角形の節理、わかりますか?10mくらいのルートで、「ペンタゴン」というルート名。


大津の重ちゃん、登ると言い出す・・・ハーネス、クライミングシューズ新しいの買ったら!今時そんなカラビナ使ってね~よ!なんて突っ込み入れられながら・・・毒舌なやつ一人。


ペンタゴン10a と書いてあります。


がんばッ!


リードするトップと、ビレーするセカンドの関係。


終了点にはボルトで支点が設置されています。トップロープで登らせてもらいました。だいたいなめてます・・・長靴で行ってそのまま登ったら、そんなに甘くねーよ!という洗礼・・・


マムシグサが鮮やかでした。


ムンターヒッチです。ATCというギアがなくても、十分これでトップのビレー(確保、落っこちたら停めるというのがビレーです。)は出来ます。


駐車場から林道を南に歩くと、右側にこんなケルン。ちっちゃいです。ここからのアプロ-チだとフィックスロープのお世話にはなりません。5分で岩場です。


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