山梨大学のキャンパスです。僕の思い出。共通一次(今はセンター試験かな?)初めての年で、緊張しながらマークシートを埋めた思い出、っていうのは古い昔ですが、今回は全く別な目的でキャンパスを歩きました。山梨の水晶って?の確認のショートショートの旅みたいなもんでした。本当は奥深い山梨の水晶ということなのですが、さらっと行きます。さらっとしか行けません・・・
山梨大学の教育学部側に入ってすぐの「水晶館」といわれる建物です。1927年(昭和2年)に建てられたもの。百瀬康吉(1867年慶応3年-1937年昭和12年、水晶の蒐集家)が寄贈した水晶をはじめとする鉱物標本を展示していた水晶館。百瀬康吉は個人の秘蔵品とするのではなく、広く学術的に利用してもらうとともに、散逸を防ぐため、大正9年(1920年)に当時の山梨県師範学校(山梨大学)に寄贈したということでした。80数年前の建物、老朽化のため現在は使われてはいません。
山梨は水晶の産地として有名でした。その中心が金峰山周辺だったわけです。江戸時代の終わりから昭和の初めにかけて盛んに採掘されていた水晶。そんな金峰山の周りのエリアで登山を楽しんでいる僕ら。そのエリアに入るのに昔はどうだったのかと考えると、やっぱり水晶のことから外れるわけにはいきません。そこで知った山梨の水晶コレクション(百瀬コレクション)。たまたま手にしたこの立派な本がきっかけでした。山梨の水晶の歴史は、日本の水晶の歴史です。
だから何がどうしたかはあとですが、とりあえず写真撮影は出来ないので本のページを撮った写真でご勘弁!高さ97センチ、直径最大30センチの巨大水晶。これは目玉です!すっごい迫力!重量77.5kg、柱面は磨かれているらしいです。八幡尾根の八幡鉱山産。
これが一番すごいと思った、乙女鉱山産の水晶。すべてが小さな六角の結晶で覆われています。
古い資料には、黒平集落の東、向山という表記なのですが、1522.1mの三角点、御巣鷹山と呼ばれているピークのあたりの産出の水晶。
昭和9年に水晶峠で掘り出された水晶。
山梨大学水晶図録にはわかりやすい(正確ではありませんが)地図も載っています。
百瀬コレクション、山梨の、いや日本の水晶の歴史を見るのに外せない原石群、山梨大学ではお目にかかれません。今は、山梨県の最新の箱もの、防災新館の中でお目にかかれます。実際行ってみました。先ほどの写真の日本の財産ともいえる水晶群はここで見ることが出来ます。天然記念物とかどうかとかではなく、リアルに素晴らしいので、一見の価値あります!
地下の駐車場は立派でした。しかも1時間無料!知らぬ間にすごい公共事業の展開でした・・・
山梨と日本の水晶展、というポスター。ここに百瀬コレクションの展示がありました。
現代の宝石商の販売もあったのは偶然でした。
中にはこんなリアルな、黒平産なんて販売もありました!
山梨県庁の周辺はとっても変わりつつあります。
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