2015年10月23日金曜日

道具の撥水

宝永山周辺を歩いた帰り、時間があったのでお客様にもご一緒していただいて、アウトドアギアレンタルそらのしたという会社におじゃましました。富士吉田にあるので通り道。社長の室野孝義さんは所属している静岡山岳自然ガイド協会の仲間でもあります。少し気になっていたことがありました。道具の撥水加工をそらのしたが始めたということです。droproofどろっぷるーふというネーミングまでされています。どんなもんだろうと訪ねました。突然の訪問にも快く対応していただきました。

山道具で撥水という言葉が出てくれば、レインウェアーという発想が普通です。撥水性能が問われるもの、レインウエアー、オーバージャケット、パンツ、グローブ、ザック、テント、etc…
レインウェアーで考えてみます。ちょっと高めなゴアテックスなどの透湿性能のレインウェアーを持っている人がほとんどです。透湿性というのは、表と裏の生地の間にあるフィルム(これがゴアテックス)が、雨は通さないけど汗は通す。だから蒸れにくいといううたい文句です。ラミネートされた生地をミシンで縫い合わせてウェアになります。ミシン目は大きな穴なのでそこからぬれないよう、シームテープという防水テープを裏から貼っています。生地自体の防水性とは別に、生地の表面が濡れないように水をはじく目的で撥水加工もされています。表面に撥水加工がされているというのが出荷時の状態です。防水と撥水とふたつの発想です。

始めはいいとして、何回も何年も使っていると撥水性能は落ちてしまいます。摩耗や紫外線が原因です。表面のナイロン生地の起毛や、細かな目詰まりなんかも性能低下の要因です。なので、防水、撥水とは別に洗濯というのも大事です。撥水性が落ちたレインウェアーがびっしょり濡れて、目詰まりしたフィルムで内側からの蒸れも加わる…なんて最悪ですよね。市販の防水剤や撥水剤もたくさん出回っています。僕も何度か自分でトライしてみました。だいたい2000円前後はする防水剤、撥水剤です。でも今まで納得した結果は得られていません。


厚めのナイロン生地だと思います。droproof 撥水加工がしてあるものです。スポイトでたらした水が生地に全く吸い込まれません。コロコロした水滴となっています。


当然ほかのものとの比較もします。


これはザックの比較。右がdroproof 撥水加工してあるもの。


こんなことまでしちゃってます。ケチャップ垂らしたらそのまま床に落ちました。ベビー服にも使えるかな?


これは速乾性のTシャツです。droproof 撥水加工してあります。


チラシ


これでも読み取れます。


ただ実験みたいなものを見せていただいただけなので、まだ何とも言えませんが、レインウェアーの上下を一つお願いしてきました。あまり雨の日は行動したくはありませんが、撥水加工が仕上がりましたらまたご報告します。


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