2016年6月12日日曜日

山伏

安倍川の中流域です。静岡県を流れ駿河湾や遠州灘に流れる大きな川の一つです。静岡県の北部は広大な南アルプスのエリア。大雑把なとらえ方ですが、富士川、安倍川、大井川、天竜川と大きな川が海に流れ込みます。それぞれの川の上流部、山の世界で言えばそれぞれ特徴があります。今回の安倍川の上流部は安倍奥という呼び方で表現されるエリアです。安倍川は有名な安倍川餅発祥の地です。


山梨から安倍奥の山に入るには、R52号線を南下して新東名から安倍川を北上するという、やったら遠いところです。3時間は計算しておいた方がいいです。


県境の尾根(山梨と静岡の)の山伏から八紘嶺を縦走した今回の山行。時計回りに一周するために県道29号線を梅ヶ島温泉に向けて北上。山伏の登り出しを梅ヶ島温泉の下、約4㎞の新田集落の入り口にしました。お茶畑が広がるのどかな集落です。
ここから西日影沢の登山道を目指しました。その登山口は、新田の集落から約4㎞の距離。


西日影沢の登山道はよく整備されています。立派な橋が何か所も設置されています。


新田の集落から山伏山頂までの標高差が約1300m。西日影沢沿いに始まった登山道が北の尾根の蓬峠に乗り上げるために、トラバース気味に右上していきます。


西日影沢では今でもワサビが栽培されています。山の清らかな水を段々に切った畑に流し込んで栽培されるワサビ。急傾斜な土地のこの沢では大変な苦労があると思いました。写真はワサビの耕作放棄地。立派な石積みが往時をしのばせるものでした。


尾根に取りつく直前に現れる大岩。左に見える小屋はワサビ小屋と言われていますが、そこには行っていません。


蓬峠に至る登山道は、とても急傾斜の斜面をトラバース気味に登って行く道。トラバースは崩れやすいところも通過します。


基本よく整備された登山道。少しでも急傾斜なところはロープが張られています。


蓬峠到着。


蓬峠に登ってからも、山頂方面の主稜線に合流するまで、まだ400mの標高差を克服しなくてはなりません。結構急な登山道。こんなダケカンバに励まされながらの登りです。


山頂まで残り標高差で約100m、傾斜が変わって楽になるポイントです。


主稜線に出ました。とりあえず山頂を目指します。


樹林帯におおわれた枝尾根から登ってくるとこの景色。まるで牧場のような景色ですが、放牧はされていません。笹原にシカの食害予防のネットが設置されていますが、傾いているものありました。


この景色を求めてここに来る人も多いと思います。夜は富士宮や静岡市の夜景も見れました。


保護されているヤナギランの新芽。


 山伏やんぶし山頂の三角点。


空はどこまでも青く!という空でしたが雲の多い一日。


雲間に布引山、笊ヶ岳ツインズが見えました!


さらに南アルプスの代表選手たち。奥の山だけ書きます。左から聖岳、赤石岳、小赤石岳、荒川前岳、荒川中岳、悪沢岳。


たいへん遠いエリアです。たとえば大笹峠(山伏峠、)、安倍峠の県道が回復すれば割と近いエリアなんですが。期待はできませんが、なんとかならないかなぁ。

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