遠山郷から池口岳を通過して加加森山を経て光岳(てかりだけ)を目指します。池口岳まで。
池口岳ジャンクションからしばらく下ったところから見た加加森山。どっしりした山に見えます。右奥の雲の中には光岳。光岳が見えていた時もあったのですが、シャッターを押すタイミングを逃してしまいました・・・まぁ、先は長いです。いつ雨が降ってもおかしくない感じで、雨との追いかけっこというシュチュエーションでもありました。
きほん樹林帯の中なのですが、ここも意外に花の山でした。ゴゼンタチバナ。
コイワカガミ。
ツマトリソウ。
プチお花畑がたくさん登場しました。
ふり返って見た池口岳北峰。
奥は加加森山。手前の草原が鹿ノ平。ここでテントを張って泊まったら、すごく快適じゃん!という感じの場所が次々に現れて、こんなことも深南部の魅力なんだろうと思いました。
どこをどう通っていいかわからないくらいの、最悪の倒木帯。
と、ポイントになるところを過ぎれば、こんな快適なトレース。加加森山の最後の急登をこなすだけでした。
加加森山分岐。ここで雨が降ってきました。のんびり地図を見て歩くというほのぼのした感覚はなくなり、サバイバル的に五感全開!
とにかく光岳に着くまで必死にアップダウン。こんな標識も証拠写真のつもりでシャッター押してます。下伊那地区山岳遭難防止対策協会・・・
光岳への最後の怒涛の登り。地形図を見て、方向と地形とマーキングを見比べながら、多少外れていても大きなくくりで外れていなければ問題ない、ということでとにかく前に進みます。雨でとても不快だし、周りの地形が判別しずらかったからでした。
尾根の登りは比較的易しいです。高みに行けばいいという大原則ですから。山頂についてホッとしました。そんなもんです。
自己完結で泊まる準備もしていきましたが、なんたってこの雨・・・誘惑に負けて、冬季解放小屋に入ってしまいました。光小屋です。
ちょっとびっくりしたこと。光小屋です。南アルプスの小屋は、夏の営業期間が過ぎると小屋締めをして、冬季解放小屋という一部分だけ無料のスペースを提供するという認識でした。全面開放ではなく、一部分だけです。四畳半一間だけというイメージでした。光小屋は入口こそ2階でしたが、一歩入ったらそのまんま全部が利用できるようでした。
翌日の朝もイマイチの天候。ゆっくりのスタート。昨日の道を戻ります。寸又峡方面の分岐を確認。
光小屋から光岳山頂までしっかり歩きます。15~20分かかります。山頂横に展望台がありますが、残念!展望は全くありませんでした。
山頂から10~15分の光石。主稜線からしっかり下ります。意外と遠いです。
海底から隆起したという石灰岩の、遠くから見れば白い岩。光てかり、という名前の云われの岩。山頂下によく目立つ岩です。静岡側から見ることが出来ます。
霧雨のしずくが付いたミヤマムラサキの花。光石の周辺に咲いていました。
南限に近い這松。
主稜線に戻っての標識。導いてくれるのはここだけです。一歩踏み込めば、自分で判断するしかない世界です。
2286m標高点周辺はわかりにくい地形です。それは尾根が広がった傾斜のない地形だからです。ちょうどやぶも濃い感じの所なので尚更ややこしくなります。自信を持って進んでほしいヒントは、窪地のようなところが3つ出てきます。ど真ん中を自信を持って進んでください。右や左にテープのサインがあったとしても、ど真ん中です。距離は短いのですぐにトレースが尾根上に出てきて問題なく通過できます。下の写真のようなところが3つ出てくるということです。
なかなか展望が開けない天候の日。
加加森山山頂の三角点。
池口岳から登山口の遠山郷の池口集落まではしっかり整備されています。調べてみると、池口集落の遠山要さんという方が尽力されてきたのだそうです。池口集落の登山道入り口からしばらくはその遠山要さんの持ち山だとか。もう10年以上前に亡くなられています。
遠山要さんが整備したのが池口岳までなのか?光岳までなのか?僕にはわからなかったのですが、だいぶ前に人の手が入った痕跡は感じることが出来ました。下の写真のように、またぐ倒木のコケが剥げている。
灌木が鋸で切られている。テープや赤布を追うだけではなく、こんな痕跡を見つけることも、こういったルートでスピーディーに行動するための情報です。実際こういった痕跡が続いているところが踏み跡が濃いのですから。もちろん地図での確認は大前提です。
その薄い踏み跡も、こんな倒木帯で見失ってしまいます。
大無間山が見えました。左が大無間山、右が前無間山、薄く見えている右奥が小無間山。
鹿ノ平
ジャンクション。
長い長い池口岳西尾根。
黒薙
池口岳北峰、南峰、右に鶏冠山、下の谷は池口川。
気持ちのいいカラマツ林。
池口の登山口。長い道のりでした。
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