2016年9月29日木曜日

上越国境稜線

茂倉岳の記事の続きです。
雨は夜半には上がり満天の星空になりました。見事に晴れ渡った朝となりました。左の山が万太郎山、右の山が仙ノ倉山、谷川岳トマの耳から西に延びる尾根の上にあるピークです。


オジカ沢の頭の右奥、よく見てください!なんと富士山まで見えました!


万太郎谷をはさんで、双耳峰の谷川岳のトマの耳からのびる、オジカ沢の頭のやさしい稜線。奥の山は高いほうが赤城山、右の低いほうが子持山。


手前は一ノ倉岳、奥はオキの耳、トマの耳の双耳峰の谷川岳。
谷川岳の左、東側は有名な一ノ倉沢です。東側と西側で全く表情が違う山です。
東側が太平洋側、西側が日本海側、東側が利根川水系、西側が信濃川水系。

流れ出す水が日本海と太平洋、全く違う方に流れる中央分水嶺の山です。標高が2000mくらいしかないのに、厳しい気象の地です。


一ノ倉岳から見た谷川岳。この山には、反対側の天神尾根から登る人が圧倒的に多いです。天神尾根や西黒尾根だけではない魅力が、一ノ倉岳以北や万太郎山以西には広がっています。長大な上越国境稜線の一部を歩いた今回でした。


一ノ倉岳から北を見ています。巻機山や越後駒ヶ岳がはるかに。


海のようなチシマザサの笹原の向こうに茂倉岳避難小屋。奥は万太郎山です。


茂倉岳の下り。


笹原の向こうに青空と、踊るような雲。


笹の平まで下って見上げる武能岳。標高差200mの登りが控えます。


南を振り返ると逆光に光る笹原。標高1500m~1900mの景色であるということが、山梨の山の景色に馴染んだ僕にはなかなか信じられません。それほど高い標高ではないのに樹木が成長できない環境。左が一ノ倉岳、右が茂倉岳。


武能岳山頂1759.6m。地元韮崎の茅が岳と変わらない標高。


また北の方角を見ます。尖った山が大源太山、その右の山頂がまあるいのが七ツ小屋山。奥は巻機山。


蓬峠と蓬ヒュッテ。なだらかな山稜を、慌てて歩いたらもったいないので、ゆっくりゆっくり歩いて来たのだけれど、あっという間に武能岳から蓬峠に着いてしまいました。


蓬峠の池塘と朝日岳方面。蓬峠のテント場はこの池塘の横です。蓬峠からは土合にも土樽にも行けます。とてもなだらかな稜線です。


笹原と武能岳。上越国境のほんの一部だけど、皆さんそれぞれのコースでこの稜線を楽しんでいる感じです。山梨からもう少し近ければ、ぜひもっといろんなパターンで楽しみたいと思いました。具体的に、土合から天神尾根経由で谷川岳、茂倉岳を通って土樽に下って本数の少ない電車で土合に戻る人が多かった。湯沢の方から大源太山、七ツ小屋山を回って下るという人も多かった。ピークは踏まないで土合から土樽に行くという人もいた。もちろん谷川岳馬蹄形狙いの人も。それぞれ逆パターンもありです。


上越国境のいい景色を堪能した後は土樽への下山。3~4時間はかかるので決して楽ではありません。峠からかなり下ったところの東俣沢出合の渡渉は、注意が必要と言われています。雨後の増水したときなどは難しい渡渉だろうなとは思いましたが、僕らは楽にこなせた水量でした。


林道に出るまでの道も、河原状で歩きにくい道でした。距離の割りに時間がかかります。


天神尾根のロープウェーを使って行くだけではない谷川連峰の魅力、上越国境というとらえ方でいろんなルートから登ると、とても有意義だと思います。

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